今回はヘッドにインレイを埋め込む作業をします。
↓前回作業
今回はインレイにガラスを使います。
ステンドグラス細工をしている知り合いにガラスの端材をもらい、それをヘッドに埋め込みます。
ガラス職人の方に埋め込む形に切ってもらったので、この形で埋め込める溝を掘りたいと思います。
ペグ穴に近いと掘る時に割れるおそれがあるのと、埋め込んだ後にガラスの表面をレジンで固めるので、レジンが染みない距離を取りました。
ただ、レジンは流してみないとどれくらい染みるかわからないので、きちんと計算したわけではないです。
指板のブロックポジションはトリマーを使って掘りますが、それだとドリルの経が大きくて角の丸が大きくなってしまうので、細かい形のインレイの溝を掘りたいときはDremel(ドレメル)というミニルーターを使います。
こちらは先生の私物で、ドレメルにStewMacのルーターベースを装着しています。
角は後で攻めるとして、まずはざっくりと内側を掘っていきます。
掘る深さはルーターベースからどれくらい刃が出ているかで設定します。
ガラスの厚みが3mmで、1mmほどレジンで表面を固めるので、掘る深さは4mmくらいに設定しています。
ルーターベースの左右についているネジで高さを調整するのですが、刃の出具合を設定したら、左右で高さを均等になるように調整します。
トリマーで掘るときと同じで、一気に目標の深さまで掘らず、何回かにわけて掘り進めます。
横幅は罫書きいっぱいまで削らず、0.数mm手前まで削ります。
ドレメルの刃だけでは完全に直角には掘れないので、角が崩れないギリギリまで攻めて掘ります。
ノミだと角が入らないので、刃先がフラットな替刃を取り付けたデザインナイフを使って角を作ります。
150mmスケールに#150のサンドペーパーを貼り付けて仕上げます。
きれいに入りました。
インレイの内周はガラスのインレイに対してわずかに余裕のある幅にしています。
ヘッドを逆さまにしたらポロッと取れるくらいの隙間。
レジンは後日に流し込みします。