今日はリペア実習でフレット加工をやります。
フレットが打ってある練習用のネックの一部をフレットレスにします。
今回は加工するのは13〜21フレットだけなので、全フレットやりません。
もうフレットを抜いた状態ですが、ノコギリでフレット溝のゴミを取り除いているところです。
今回はフレットサイドのパテも一緒に切ってしまいます。
ちなみにフレットは喰い切りを使って抜きます。
1年生のときにフレットの打ち替えの練習をしたときの記事がありました。
フレット抜きはこちらを参考。
↓
フレット溝には薄いベニヤ板を埋めます。
これは指板Rに合わせて罫書きをしているところ。
結局、ベニヤ板を真っ直ぐに切って、溝の形に合わせて調整したので、この罫書きは無意味でしたが、、、
ベニヤ板は約1mmで、フレット溝は0.6mmくらいなので、サンドペーパーで薄くしないと溝に入りません。
とりあえずいい感じにはまりました。
ベニヤ板の底面は指板のRに合わせて削っています。
ベニヤ板の両面にぺっとりと接着剤を付けて溝に差し込み、軽く上から押さえながら硬化剤を吹き付けて固めます。
指板サイドにはみ出たベニヤ板は0.5mmくらい残してニッパーでカットします。
0.5mmくらい残しましたが、もうちょっと攻めて0.2mmくらいでもいいかもしれません。
指板面から飛び出たベニヤ板は仕上げノミで削ります。
これは0.2mmくらい残しまで攻めたほうが後でペーパーで削るのが楽になります。
ただし指板まで削ってしまわないように注意。
#320のサンドペーパーで残ったベニヤ板を平らに仕上げます。
フレットを抜いた時にできるスタッド跡はエポキシで埋めます。
パーフェロー指板ですが、ローズウッドの端材を粉にして混ぜました。
1日乾燥させてから仕上げノミではみ出たエポキシを削っていきます。
これはササッとできる作業です。
この後、もう一回#320のペーパーをかけました。
先にエポキシで埋めてからペーパーがけすればよかった、、、
指板サイドからフレット溝を見ると、溝の下部に隙間ができています。
指板Rに合わせてベニヤ板を削っていますが、どうしても段差ができてしまうので、ここはパテで埋めます。
エポキシだとフレットごとに段差ができてしまうので、ここはベニヤ板と同じ色のパテを使います。
仕上げのみで余分なパテを削り、再度#320のペーパーで整えます。
あとは#600でペーパーがけすればフレットレス加工の実習は終わりです。
14フレットだけ色が違うのは、ベニヤ板を切る方向を間違えて木目に対して縦に切ってしまい、そこにエポキシを埋めたことで木目に色が入ってしまったからです。
今回は練習用のネックですし、失敗も勉強ということで、、、