今日はトラスロッドの加工と埋め木の加工をします。
↓前回作業
トラスロッドの長さは複数種類あるので、最も近い長さのものを選びます。
今回は470が最も近いのでこれを使いますが、溝からちょいはみ出します。
なので、アジャスト側を少し切って長さを調整します。
ロッドナットから5mmの長さを残して切断します。
先端を45°くらいの角度をつけて削ります。
切り口が綺麗になりました。
ネジ山の範囲を広げておきたいので、ダイスを使ってネジ山を作ります。
クレ5-56を噴き付け、滑りを良くした状態でダイスを回していきます。
ダイスは1周まわしたら少しまわし戻します。
まわし戻したらカチッとする箇所があるので、そこまで戻したら再度まわし進めます。
重たくなってきたらクレ5-56を噴き付けて潤滑させます。
一気にまわして削ると、削りカスが挟まってネジ山の形が崩れるので、1周ずつまわします。
ネックエンドの木口面に、アジャストナットを通すための穴を開けます。
掘ったロッド溝からセンターラインを取り、指板接着面から7mmの位置に目打ちをします。
ボール盤にネック材を縦向きに固定します。
ビットはΦ10.2。
ネックエンドの木口面からロッド溝まで貫通させます。
アジャストナットを通す穴が開きました。
今回はこの穴にホイールナットを取り付けます。
パイプレンチなどを使ってロッド溝にしっかりはまっているか確認します。
パイプレンチを押し込んだときにロッドが沈み込んだり、押した箇所以外が浮いたりした場合は、曲げを調整し直す必要があります。
ロッドがしっかりはまったので、埋め木を加工します。
バンドソーで粗加工。
エコノミーサンダーで整形します。
(今回は先生がやってくれましたが、次回は自分でやります)
だいたいの厚みが出たら、スクレイパーで細かく削って調整します。
うん、いい感じにフィットしました。
少し緩めのところはありますが、新聞紙を挟まなくても問題なし。
接着する前に、埋木に5箇所ほど切れ込みを入れます。
切れ込みの場所は適当ですが、下部から5mm残しで切っています。
切れ込みをいれることで、埋め込む際に柔軟に溝にはまってくれます。
では埋め木を接着します。
濡れ雑巾で接着する面を綺麗に拭きます。
下部はボンドを塗らないので、左右の面のみ拭けばOK。
埋め木に木工用ボンドを塗ってロッド溝にはめ込んだら、玄能で叩いてしっかり埋め込みます。
真ん中→少し外側→さらに外側の順で叩いていきます
Fクランプ5本で固定します。
ネックジョイント部分のみ当て木しています。
今日はここまで。
明日は埋め木のはみ出した部分を平面にする作業、指板の整形などをやっていきます。