リフレインとは
- リフレインは日本語では「反復句」と呼ばれ、有節歌曲(※1)において、各節の後に繰り返される1、2行の短い同一の旋律(メロディ)や歌詞を指す。
通常、リフレインは各節の後に入ることが多いが、1節の内部に入る場合もある。
(節→一定のまとまりをもつ楽曲の一小部分) - リフレインを噛み砕いて解説すると、曲中において「同一の詩や歌を繰り返す短い部分」を意味する。
- しばしば「コーラス」と同義とされるが、厳密には、リフレインはコーラスの中に含まれる反復部分を指す。
コーラスは邦楽でいうサビのこと。 - 曲によってリフレインを使う目的は異なるが、曲の主題や印象的なフレーズを繰り返すことで強調する効果がある。
- 「refrain」はフランス語では「ルフラン[ʁə.fʁɛ̃])と読み。
音楽における「ルフラン」の意味は英語と同じ。
※1:有節歌曲(ゆうせつかきょく)
各楽節がそれぞれ同じ旋律を繰り返す歌曲。対義語は通作歌曲。
シューベルトの『野ばら』が代表例。
邦楽の曲構成で言えば、「1番:Aメロ-Bメロ-サビ(コーラス) 2番:Aメロ-Bメロ-サビ(コーラス)」というように、1番と2番で同じメロディを繰り返す形式。
リフとの違い
- リフは「特定の楽曲で繰り返し使われる印象的なフレーズ」を指す言葉で、主にギターやベースなどの楽器による演奏によって行われる。
- リフレインは詩や歌の繰り返すを指すため、楽器演奏によるリフとは異なる。
- リフについてはこちらの記事で詳しく解説
→リフ(ギターリフ)とは
リフレインの例
シューベルト 『野ばら』。節の最後に繰り返される「Röslein auf der Heiden.(荒れ野の上に咲いたバラ)」がリフレインにあたる。
The Beatles 『Help!』。コーラス(サビ)の最後に「Won’t you please, please help me?」をリフレイン。
Oasis『Don't Look Back In Anger』。曲タイトルである「Don't Look Back In Anger」と「I heard you say」をコーラス(サビ)の終わりにリフレイン。