スラブボードとは
「スラブボード」「スラブ指板」あるいは「スラブ貼り」は、ローズウッド指板とネックとのラミネイト方式の一つ。指板とネックの接着面が平面になっているもののこと。これに対して接着面が平行してカーブしているものを「ラウンドボード」と呼ぶ。
左の画像がスラブボード(スラブ貼り)、右の画像がラウンドボード
調整ついでに、
Fender USA '62 American Vintageと、
Fender Japan JM-66を比較①アメビン'62の特長としては、何と言っても、スラブボード!
ビンテージだと、スラブかどうかで、値段の差が出ます。音が良いかどうかは、色々な要因があるので、何とも。。。#jazzmaster #ジャズマスター pic.twitter.com/YCFomxMpjc
— ジャズマスター専門店 UNTAKE GUITARSアンテイクギターズ (@UntakeGuitars) October 5, 2018
ビンテージギターのスラブボードの場合、指板がトラスロッド部分にまでかかっているのも特徴の一つ。ただし、スラブ(slab)は英語で、「(四角く幅の広い)厚板」を意味する。その名の通り、指板のローズウッドが分厚いのが由来であり、トラスロッドにまで指板がかかっていない場合でも「スラブボード」と呼ばれる。
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デモ機に使用していたスラブ貼りハカランダ指板のネック108,000円(税込)!
10"R、ジェスカー6105、21フレット、ゴトーのクルーソンタイプペグ、
指板は目の詰まったハカランダ材を使用。 pic.twitter.com/yJH3tIuoax— Addictone LLC (@addictone_gtr) December 17, 2016
ヘッドストック側のスラブとラウンドを見比べると、スラブボードはナットからヘッドストック側にかけての幅が広く、ラウンドボードはスラブと比べて狭いのがわかる。
スラブとラウンド指板の違い(^^)
ラウンドはナットからはみ出たローズの幅が狭いですΣ(゜Д゜)
簡単な見分け方ですね♪
詳しくはブログでhttps://t.co/NDI8XumGLm pic.twitter.com/k4xqX9fjIy— GLIDE "Guitar Life Design" (@GLIDE_guitar) November 11, 2016
ストラトキャスターのスラブボードとラウンドボード
Fender社で、1959から1962年までというわずかな期間のみ生産されたのがこの「スラブボード」仕様のストラトキャスター。1962年の中頃にラウンドボードへと仕様が変更された。
スラブボードからラウンドボードへの仕様変更の理由については諸説あるが、ローズウッドとメイプルという異なる木材を張り合わせていることで、収縮率の違いによって狂いが生じやすくなってしまうことや、当時は弦が太くテンションが強かったためネックが反りやすかったこと等が要因ではないかと言われている。ラウンドボードにすることで、変形を防ぐことができ、接地面積が増えることで剛性を高めることもできる。
また、ラウンドボードでは指板はトラスロッドにはかかっておらず、加工がしやすいため生産性の面でもメリットがあった。