弾きたい曲があるけれど、耳コピができない……。特に初心者の方にとって耳コピというのはハードルが高いですし、ある程度できても「なんか違う……」と感じたり、「どうしてもここだけわからない……」みたいなこともありますよね。
そんな時におすすめしたいのが、ヤマハが提供している楽譜販売サービスの『ぷりんと楽譜』です。
ぷりんと楽譜は、ネットで1曲単位で楽譜を買うことができるサービスで、PCやスマホ、タブレットで楽譜を閲覧したり、ダウンロードしたりコンビニのコピー機で印刷することも可能となっています。
楽器屋さんで楽譜を探してみたけれど見つからなかったという方や、曲集だと高いので1曲だけで欲しいという方、スマホやタブレットで見たいという方に非常にありがたいサービスとなっています。
この記事では、ぷりんと楽譜とはどんなサービスなのか、メリットやデメリットも含めて紹介したいと思います。
ぷりんと楽譜とは
『ぷりんと楽譜』ヤマハが提供している楽譜販売サイトです。
オンラインで24時間いつでも、自分の弾きたい楽曲を1曲単位で手軽に手に入れることができるサービスで、音楽業界最大手のヤマハ運営ということもあってか、豊富な楽曲が手に入るのが特徴ですね。
PDF形式でダウンロードすることもできますし、プリンターやコンビニのコピー機で印刷することも可能となっています。
楽譜はピアノ用を中心に、ギターやウクレレ、バンドスコア、他にも管楽器や弦楽器、オーケストラ、エレクトーン、合唱など様々な楽器とジャンルの楽譜が扱われています。
ぷりんと楽譜の特徴・メリット
- 1曲200円程度から購入できる
- 多数の楽譜を配信、最新のヒット曲も続々追加
- 24時間、コンビニでもプリントアウトできる
- アプリで見放題のサブスクサービスも
1曲200円程度から購入できる
ぷりんと楽譜で購入できる楽譜はその種類によって価格が様々で、ギター単体の譜面であれば200円から600円程度で販売されています。
好きなバンドやアーティストの曲があっても、アルバムまとめてのバンドスコアしか発売されてないとなれば一冊3〜4,000円ぐらいはしてしまいますから、そこを自分の弾きたい曲を1曲だけ数百円で購入できるならありがたいですよね。
多数の楽譜を配信、最新曲も続々追加
業界大手のヤマハが運営していることもあり、最大の魅力はその圧倒的な配信数にあると言えます。他のサイトでは見つからない曲でも、ぷりんと楽譜なら見つかるかもしれませんね。
記事執筆時点(2023年7月)での楽譜登録件数はなんと28万件以上。
これはピアノもギターもその他の楽器も全て含む総数で、同じ曲も重複しているため曲数ではないのですが、ギターとバンドスコアに絞って検索してみても67,000件もの楽譜がヒットします。
楽譜は最新のJ-POPヒット曲を中心に続々追加されており、今後の配信予定も公開されているので、最新の曲をお探しの方はこちらもチェックしてみると良いかもしれません。
24時間、コンビニでもプリントアウトできる
オンラインで購入でき、楽譜はPCやスマホ・タブレットで閲覧できるので、24時間いつでも「弾きたい!」となった時に手に入れることができます。
紙に印刷して使いたいという方の場合もPDFでダウンロードできるので、ご自宅のプリンタで印刷できるのはもちろん、コンビニのマルチコピー機を使って手軽にプリントすることができます。
また、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなど主要なコンビニのマルチコピー機では、商品番号を入力して直接楽譜を購入することも可能です。
アプリで見放題のサブスクサービスも
いろんな曲をたくさん弾きたいという方であれば、定額プランの『アプリで見放題』が非常にお得です。
その名の通り、スマホやタブレットのアプリ上で対象の楽譜が見放題になるサブスクサービスとなっており、月に何曲も購入する予定があるのであれば単品購入よりもおすすめです。特にバンドスコアは高額な場合が多いので、見放題の対象であればかなり節約できますね。
『アプリで見放題』には、月額990円で無制限に閲覧可能な『スタンダードプラン』と、月額480円で月に5点まで閲覧可能な『ライトプラン』の2種類が用意されています。
特定の曲1曲だけ欲しいという場合であっても、バンドスコア等500円を越えるような楽譜であればライトプランに加入した方がお得になりますね。
月額:990円
楽譜閲覧:無制限
楽譜ダウンロード:半額
月額:480円
楽譜閲覧:5点/月
※月の閲覧が5点に満たなかった場合、最大20点まで繰越可能
※一度見た楽譜はプラン継続中何度でも閲覧可能
楽譜ダウンロード:半額
どちらのプランも初月は無料で利用できるので、まずは1ヶ月無料で使い勝手を試してみるのがオススメです。
ぷりんと楽譜のデメリット・注意点
- 1曲あたりで考えると少し高額
- 見放題は対象外の楽譜に注意
- 見放題プランではダウンロードは半額
1曲あたりで考えると少し高額
1曲数百円で買えるのは手軽で良いと感じますが、例えば好きなアーティストのアルバム1枚をまるまるコピーしたいと思った場合、全部揃えるとなると結構な金額になってしまいます。その場合は書籍として発売されている曲集を買った方が安く済む可能性が高いですね。
ただ、そういった曲集が発売されているアーティストというのは限られていますし、PCやスマホで見られるという点に便利さを感じている方も多いでしょう。
たくさん買いたい場合は、『見放題プラン』で欲しい楽譜が揃っているなら、そちらの方が安くなる可能性もあるので、単品での購入前に見放題プラン対応かどうかチェックしましょう。
見放題は対象外の楽譜に注意
見放題プランは、見たい楽譜がたくさんある方にはお得ではありますが、ぷりんと楽譜で販売されている楽譜の全てが対象ではない、という点には注意が必要です。
1曲で600円以上はするバンドスコアの場合、見放題のライトプラン(480円/月)に入った方がお得になりますが、対象外の楽譜も多いので事前にサイト上で見放題対象かどうか検索しておきましょう。
見放題プランではダウンロードは別料金(半額)
見放題プランは多くの楽譜を定額で閲覧できて非常にお得ではありますが、あくまでも「アプリで見放題」であり、スマホやタブレット上での閲覧に限られ、PDF形式でのダウンロードは含まれていない点は注意が必要です。
PDFでダウンロードできないということは、定額プランを退会してしまうと一度見た楽譜を再度見ることはできませんし、紙に印刷することもできないということになります。
見放題プランに加入中にPDFでダウンロードしたい楽譜がある場合は、通常の価格の半額でダウンロードが可能となります。見放題プランの料金にプラスしてダウンロード料金がかかることになります。
たくさんダウンロードしたい場合、見放題プランに加入しつつ半額でダウンロードすることで総額を抑えられるという使い方もできるので、利用前に計算してみると良いでしょう。
単品購入:540円✕5=2,700円
見放題(スタンダードプラン):990円+270円✕5=2,340円
見放題(ライトプラン):480円+270円✕5=1,830円
単品購入:540円✕10=5,400円
見放題(スタンダードプラン):990円+270円✕10=3,690円
見放題(ライトプラン):480円+270円✕10=3,180円
上記の例のように、実はPDFダウンロードが目的であっても、たくさん購入予定であれば見放題プランに加入した方がお得になります!
特にライトプランの場合、アプリでの閲覧上限は月に5点までですが、ダウンロード半額の特典については上限は無いようですので、アプリでの閲覧はあまり利用せずにダウンロードだけしたいならライトプランがおすすめですね。
ぷりんと楽譜のギター譜について
ぷりんと楽譜の良い所と気になる所について見てみましたが、肝心のギター譜についてはどうでしょうか。
ぷりんと楽譜ではピアノの楽譜が中心とはなっていますが、前述の通りギター譜とバンドスコアに限っても67,000件を越える楽譜が登録されています。
ギター譜としては『コード』、『弾き語り』、『ソロギター』などがあり、同じ楽曲でも内容が大きく異なるので購入の際には要注意です。それぞれに『初級』、『中級』、『上級』など難易度も設定されているので、楽譜の購入ページの『サンプルを見る』でなんとなくの内容をチェックしておくと良いでしょう。
- コード:歌詞の上にコード名が書かれており、各コードのダイアグラム(抑え方)も掲載。五線譜は無し。
- 弾き語り:コードだけでなく、アルペジオなども含む内容のタブ譜。メロディーの五線譜有り。
- ソロギター:伴奏に加え、メロディーもギターで弾くアレンジ。タブ譜、メロディーの五線譜有り。
こちらはあいみょんの『マリーゴールド』。ソロギターや弾き語り、そしてそれぞれに難易度の違いやカポ使用の有無なども確認できますね。楽譜によっては『解説つき』と記載され、演奏時のポイント等が書かれているものもあります。また、ソロギターの楽譜では、「人」「中」「薬」など左手の運指についても書かれていました。
ぷりんと楽譜のおすすめの利用法・まとめ
膨大な数の楽譜から1曲単位で購入できる『ぷりんと楽譜』。
1曲あたりの単価は少し高いのがネックですが、見放題プランをうまく利用することでかなりお得に多くの楽譜を手に入れることもできます。
特にJ-POPの最新曲を弾きたい方や、ギター弾き語りのレパートリーを増やしたい方などにはオススメですね。
・1〜2曲だけ欲しい
→単品購入
・閲覧はスマホやタブレットだけ、ダウンロードはしない
→見放題プラン(6曲以上ならスタンダードプラン)
・PDFでたくさんダウンロードしたい
→見放題ライトプランのDL半額を利用する