Pitch Key(ピッチキー)とは
Pitch Key(ピッチキー)は、ナットとストリングポストの間に取り付け、簡単な操作でチューニングを変更できる便利アイテム。ドロップDへの変更に使われることが多いが、他のチューニングに設定することもできる。
Pitch Keyの使い方
目的の弦(6弦)を緩め、ナットとストリングポストの間にピッチキーを取り付ける。ピストン(Piston)部を6弦に引っ掛け、スタビライザーレッグ(Stabilizer Legs)は隣の5弦を掴むように取り付けピッチキーを安定させる。
そして、この状態で6弦を目的の音にチューニングする。ドロップDにしたい場合には「D」に合わせる。
このままの状態で弾けばチューニングはドロップD。サムホイールを反時計回りに回すと引っ掛けた6弦が持ち上げられ、音が上がり6弦が「E」になり、通常のチューニングへと戻る。
サムホイールを回しても6弦が「E」にならない場合、ファインチューニング・スクリュー(Fine-tuning Screw)を六角レンチで回してピッチを調整し「E」に合わせていく。
このファインチューニング・スクリューの調整次第でドロップE以外のチューニングに設定することも可能。また、6弦以外の弦や、ピッチアップ(2〜4弦のみ)にも対応している。
同時に複数を取り付けることもできるので、全ての弦に取り付けて全体のチューニングを変更することもできる。
ピッチキーの注意点
非常に手軽で便利なピッチキーだが、以下のようなギターでは使用できない。
- ロックナット
- フローティング・トレモロ
- ナイロン弦
フロイドローズのようなナット部分で弦をロックするタイプでは、ピッチキーを装着したところでチューニングに影響を与えないため使用できない。
フローティングのトレモロの場合、ピッチキーを使うとブリッジも動いてしまうため、他の弦のチューニングまで変化してしまう。ベタ付けのセッティングにするか、そもそも動かないブリッジのギターに使用するしかない。
エレキギターやスチール弦のアコースティックギターには使用可能だが、ナイロン弦で使用することはできないようだ。また、スチール弦の場合でもゲージは「0.054」までを推奨としている。