Pitch Key(ピッチキー)とは
Pitch Key(ピッチキー)は、ナットとストリングポストの間に取り付け、簡単な操作でチューニングを変更できる便利アイテム。ドロップDへの変更に使われることが多いが、他のチューニングに設定することもできる。
![ピッチキー](https://guitar-concierge.jp/home/wp-content/uploads/2021/06/pk011.jpg)
![](https://guitar-concierge.jp/home/wp-content/uploads/2021/06/pk012.jpg)
Pitch Keyの使い方
![ピッチキー](https://guitar-concierge.jp/home/wp-content/uploads/2021/06/pk2.jpg)
目的の弦(6弦)を緩め、ナットとストリングポストの間にピッチキーを取り付ける。ピストン(Piston)部を6弦に引っ掛け、スタビライザーレッグ(Stabilizer Legs)は隣の5弦を掴むように取り付けピッチキーを安定させる。
そして、この状態で6弦を目的の音にチューニングする。ドロップDにしたい場合には「D」に合わせる。
このままの状態で弾けばチューニングはドロップD。サムホイールを反時計回りに回すと引っ掛けた6弦が持ち上げられ、音が上がり6弦が「E」になり、通常のチューニングへと戻る。
サムホイールを回しても6弦が「E」にならない場合、ファインチューニング・スクリュー(Fine-tuning Screw)を六角レンチで回してピッチを調整し「E」に合わせていく。
![](https://guitar-concierge.jp/home/wp-content/uploads/2021/06/pk7-e1623811765215.jpg)
このファインチューニング・スクリューの調整次第でドロップE以外のチューニングに設定することも可能。また、6弦以外の弦や、ピッチアップ(2〜4弦のみ)にも対応している。
![ピッチキー](https://guitar-concierge.jp/home/wp-content/uploads/2021/06/pk6.jpg)
同時に複数を取り付けることもできるので、全ての弦に取り付けて全体のチューニングを変更することもできる。
![](https://guitar-concierge.jp/home/wp-content/uploads/2022/03/pitch-key.jpg)
ピッチキーの注意点
非常に手軽で便利なピッチキーだが、以下のようなギターでは使用できない。
- ロックナット
- フローティング・トレモロ
- ナイロン弦
フロイドローズのようなナット部分で弦をロックするタイプでは、ピッチキーを装着したところでチューニングに影響を与えないため使用できない。
フローティングのトレモロの場合、ピッチキーを使うとブリッジも動いてしまうため、他の弦のチューニングまで変化してしまう。ベタ付けのセッティングにするか、そもそも動かないブリッジのギターに使用するしかない。
エレキギターやスチール弦のアコースティックギターには使用可能だが、ナイロン弦で使用することはできないようだ。また、スチール弦の場合でもゲージは「0.054」までを推奨としている。