ニューハカランダとは
ニューハカランダは、ホンジュラスローズウッドの別名。あるいは、マダガスカルローズウッドやココボロといったハカランダ(ブラジリアンローズウッド)の代用となる木材の総称。
「ハカランダ」という名称について
「ハカランダ」というのは、「ブラジリアンローズウッド」の別名。厳密に言えば、原産地であるブラジルでのブラジリアンローズウッドの呼称は「jacarandá-da-bahía(ジャカランダ・ダ・バイーア)」であり、「ハカランダ」という名は他の中南米産のローズウッドに共通して使われている。例えば、ホンジュラスローズウッドであれば「ハカランダ・デ・ノガリエ」と呼ばれる。
つまり、「ハカランダ」は中南米産ローズウッドに共通して用いられる名前であり、本来はブラジリアンローズウッドだけを指す名称ではない。しかし、ギター界隈では「ハカランダ」と言えば、一般的にはブラジリアンローズウッドのことと考えて間違いないだろう。
ニューハカランダ=ホンジュラスローズウッド
ハカランダ(ブラジリアンローズウッド)は、1960年代にブラジル政府によって原木の輸出が規制されたことにより、非常に入手が難しい希少な木材となった。それまでハカランダを使っていたギター業界では、それに代わる木材を探すこととなる。
1970年代、YAMAHAが代替材として用いたのがホンジュラスローズウッド。YAMAHAはホンジュラスローズウッドにブラジリアンローズウッドと同じような価値を持たせるため、「ハカランダ」の名を借りて「ニュー・ハカランダ」という名称を付けて売り出した。つまり「ニューハカランダ」は「ホンジュラスローズウッド」に付けられた商品名ということになる。
YAMAHAの『LL-10J』。「J」は「Jacaranda」を意味している。
【中古】 YAMAHA ヤマハ
LL-10J アコースティックギター
オリジナル・ハードケース付き 60,000円(税込)ニューハカランダ材(ホンジュラスローズウッド)をサイドバックに使用しているのが特徴
伝統的なLLウエスタンシェイプ
ヤマハらしい粒立ちの良さ
ふくよかでやわらかな中低域、明瞭な高域 pic.twitter.com/uYPGKbG6u9— マルヤ (@MARUYAHiroshima) August 30, 2020
【国産アコースティックフロア】
YAMAHA LL-10J ~2005USED~
希少材"ニューハカランダ"を使用した、ヤマハの人気レアモデルが入荷しました!若干の塗装白濁、傷などありますが、それもまた味な良いお顔…♪
商品ぺージ↓https://t.co/yDKaefcAep pic.twitter.com/VseCmj05ia
— アコースティックプラネット(ギタープラネット) (@acoustic_gp) October 17, 2019
YAMAHAではカタログなどでも「ニューハカランダ」という名称を用いていたが、「ハカランダ」と紛らわしかったためか、現在では「ホンジュラスローズウッド」という表記に改められており、「ニューハカランダ」という表記はほぼ使われていなくなっている。
ニューハカランダ=ハカランダの代替材
上記のように、「ニューハカランダ」というと「ホンジュラスローズウッド」の別名として使われる場合が多いが、ホンジュラスローズウッドに限らずブラジリアンローズウッドの代替となる木材全般を指して「ニューハカランダ」と呼ぶ場合もあるようだ。
ホンジュラスローズウッドも含め、マダガスカルローズウッドやココボロ・ローズウッドなどが、入手困難なブラジリアンローズウッドの代わりを担う木材「ポスト・ハカランダ」のような意味合いで「ニューハカランダ」と呼ばれる。
こちらの場合はあくまで総称のような呼び方で、スペック表などで「ニューハカランダ」という名称を使うケースはあまりないようだ。
MomoseなどDeviser系列では、近年でもマダガスカルローズウッドを「ニューハカランダ」と称して用いていたようだが、スペック表を見ると「マダガスカルローズウッド」と明記されている。
Momoseの「MST/NJ」というマダガスカルローズウッド指板のモデル。メイプル指板のモデルは「MST/M」というモデル名なので、「NJ」は「New Jacaranda」の略と思われる。
<新入荷!!>
Momose MST/NJ、MPB1-STD入荷しました!
MSTはブラックボディにニューハカランダ指板、MPBは当店カラーオーダー品で、通常のmomoseのバーガンディミストよりも少し紫に寄せていただき激シブに仕上がっています。
PUはMOJOTONEを搭載してます! pic.twitter.com/TvnxGTnoG1— Tied Music (@Tied_Music) February 7, 2020