ギタークラフト

【7作目】配線穴、ジャック穴、ネックジョイントのビス穴、弦の裏通し穴あけ:ギタークラフト学校日誌(321)

ボール盤でネックジョイントのビス穴を開けているところ

前回はボディにバインディングを接着しました。
今回は配線穴、ジャック穴、ネックジョイントのビス穴、弦の裏通し穴など、各種穴あけです。

↓前回作業

ギターボディのバインディング溝にバインディング材を当てて確認
【7作目】ボディバインディング(溝掘り、接着):ギタークラフト学校日誌(320)前回はボディの外周加工をしました。 今回はボディにバインディングを貼るための加工をします。 ↓前回作業 https://g...

リアピックアップのザグリからコントロールキャビティに向けて配線穴を開けます。
Φ6のロングビットを使って穴あけ。
ピックアップザグリの底面あたりから穴をあけます。
ギターのシンラインのボディのリアピックアップのザグリからロングドリルで配線穴を開けているところ

フロントピックアップのザグリからも同じように配線穴を開けます。
こちらもザグリの底面あたりからΦ6のビットで穴を開けます。
ギターのシンラインのボディのフロントピックアップのザグリからロングドリルで配線穴を開けているところ

ボディトップを#150のサンドペーパーで平面出しをします。
ギターのシンラインのボディのトップを#150のサンドペーパーで平面出し

スケールで平面を確認。
ギターのシンラインのボディのトップが平面になっているかスケールで確認

ボディバックを#150のサンドペーパーで平面出し。
プレイナーで厚みを調整した際に木がめくれて凸凹になった箇所をなくしていきます。
ギターのシンラインのボディのバックを#150のサンドペーパーで平面出し

長いすり板も使って平面出し。
ギターのシンラインのボディのバックを#150のサンドペーパーで平面出し

ネックジョイントのビス穴の位置を罫書きします。
ネックポケット周りは少しRを作るので、その分を考慮して3.5〜4mmの距離を取ります。
ギターボディのバックにネックジョイントのビス穴の罫書き

ネックプレートを置いて位置を決めます。
ギターボディのバックにネックジョイントのビス穴の罫書き

ボディ側のネックジョイントのビス穴はΦ4.5のビットを使います。
ボディバック面からビス穴を開けるのですが、貫通させるとネックポケット側の木部がめくれてしまいます。
ネックポケットからビットの先端がわずかに出るくらいの深さに設定して穴をあけ、裏返してネックポケット側から貫通させます。
ネックジョイントのビス穴を開けるためにボール盤の深さを設定

ボディバック面から4箇所穴を開けました。
ビットの先端だけ貫通していたので小さい穴が出来ています。
ボール盤でネックジョイントのビス穴を開けているところ

小さい穴を目印に同じΦ4.5のビットで貫通します。
ボール盤でネックジョイントのビス穴を開けているところ

穴の位置は問題なさそうです。
ギターのネックジョイントのビス穴

次はジャック穴を開けます。
ボディの厚みの中心点を取ります。
ギターのボディサイドにジャック穴の位置を罫書き

テレキャスター用の丸いジャックソケットを使います。
ギターのボディサイドにジャック穴の位置を罫書き

ボール盤で穴を開けます。
ボール盤のビットがボディに対して垂直になるように調整。
ギターボディにジャック穴を開けるためにボール盤に固定

Φ22.5のビットで穴あけ。
ギターボディにジャック穴を開けたところ

テレキャスター用のジャックソケットがΦ22.8なので、ジャック穴は少し小さいΦ22.5で開けました。
テレキャスター用のジャックソケットの直径をノギスで測定

次は弦の裏通し穴をあけます。
今回はブリッジにGOTOHのIn-Tuneを使います。
サドルは各弦に合わせて特殊な溝加工がされており、オクターブチューニングの精度が高まるという代物。
J.W.BlackのUSA製でも採用されています。
GOTOHのIn-Tuneブリッジ「BS-TC1」

ブリッジの位置を決めます。
もうリアピックアップのザグリを掘っているので動かせる範囲は狭いですが、オクターブチューニングを考慮し、サドルの可動範囲を確認したうえで位置を決めます。
手順としては、サドルの中心をスケールエンドに合わせ、エンド側にどれくらいネジを回せる余裕があるかを見ます。
回せる余裕が少ない場合は、少しヘッド側に寄せて設置するなど微調整をします。
今回はこの位置でブリッジを取り付けます。
テレキャスターシンラインのボディにブリッジの位置を罫書き

弦の裏通しの位置は、ノギスで実寸を測って罫書きをします。
テレキャスターボディにブリッジの位置を罫書き

穴同士の間隔も実寸の穴をノギスで測って罫書きをします。
テレキャスターボディに弦の裏通し穴の位置を罫書き

Φ3.5のビットで穴を開けます。
完全に貫通はせず、バック面はビットの先端が少し出るくらいの深さの穴を開けます。
ボール盤でテレキャスターシンラインのボディトップ面に弦の裏通し穴を開けているところ

写真がぼやけていて見えにくいですが、バック面は小さい穴が開いています。
バック面にはブッシュを埋め込むために、裏通し穴のΦ3.5よりも大きいΦ8のビットで10.5mmほどの深さの穴を開けます。
Φ3.5で貫通してしまうと穴の中心点が取りにくいため、ビットの先端だけ貫通させて中心点を取りやすくするのが狙いです。
ボール盤でテレキャスターシンラインのボディトップ面に弦の裏通し穴を開けたところ

ABOUT ME
監修・執筆:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA大阪)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中(2023年〜現在)
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中


■愛器
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
J.W.BLACK Guitars JWB JP-T THINLINE
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst
Rittenhouse Guitars J-Master Sharwood Green Metallic
K.NTE Custom Guitar KNTE Mercedes Blue Metalic
Taylor 614ce-N(ナイロン弦バージョン)
CAT'S EYES CE-1200CF
所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder
ギタークラフトアカデミー第4作目:
Focus Point
ギタークラフトアカデミー第5作目:
Uroboros LP

■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

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株式会社ケタケタ
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