ギタークラフト

【5作目】セットネックギターのヒールカット、生地調整:ギタークラフト学校日誌(254)

小さいRをつけたギターボディのバインディング

前回はチューン・O・マチック&ストップテイルピースのアンカー穴を開けました。
今回は生地調整等、諸々の作業を進めていきます。

↓前回作業

ボール盤でギターボディにストップテイルピース用のスタッド穴を開けているところ
【5作目】チューン・O・マチック&ストップテイルピースのアンカー穴:ギタークラフト学校日誌(253)前回はナット接着をしました。 今回はブリッジのアンカー穴を開けます。 ブリッジはチューン・O・チック&ストップ・テールピースを使いま...

ヒールの部分が尖っていて痛いので、ヒールカットしてしまいます。
あまり大きくカットしたくないので、控えめなヒールカットに。
セットネックギターのボディのヒールカット

南京鉋で曲線を荒削りします。
セットネックギターのボディのヒールカット

#150のペーパーで形を整えます。
正面から見て左上の角の部分は少し角を残しておきたいので、削りすぎないように注意。
セットネックギターのボディのヒールカットの生地調整

生地調整をする前に、バインディングの隙間を埋めておきます。
ギターヘッドのバインディングの隙間

隙間埋めには木工用瞬間接着剤を使います。
ギターヘッドのバインディングの隙間を木工用瞬間接着剤で埋める

木工用瞬間接着剤を隙間に流し込みます。
ヘッドトップは黒の塗りつぶしなので、接着剤が多少ヘッドについても大丈夫。
ギターヘッドのバインディングの隙間を木工用瞬間接着剤で埋めているところ

生地調整中の写真は撮ってないですが、#320までの生地調整が終わりました。
ヘッドトップは黒の塗りつぶしなので#240まででよいのですが、レジンで固めたガラスの埋め込み部分を#320で磨いておきたいので、トップは#320まで磨きました。
生地調整後のギターヘッド

バックの塗装はシースルーレッドにするので#320まで磨きました。
生地調整後のギターヘッドのバック面

ボディはトップもバックもシースルーレッドにするので、サイドも#320まで磨きます。
ギターボディーのサイドを#320のサンドペーパーで生地調整

バックも#320まで磨き。
ギターボディーのバックを#320のサンドペーパーで生地調整

ヒールカットの角は、三角の形を意識して磨きました。
生地調整後のギターのヒールカット部分

バックの生地調整おわり。
生地調整後のギターボディのバック面

ボディトップも#320まで磨き。
ボディはアーチトップなのでゴムにサンドペーパーを貼って磨きます。
ゴムパッドの形に合わせてカッターで切るのですが、切った面が尖っているので、そのままの状態でボディを磨くとペーパーの角ですり傷がついてしまいます
ギターボディを磨くためのサンドペーパー

なので、ペーパーの角をペーパーで軽く面取りしておきます。
ギターボディを磨くためのサンドペーパー

アーチの形状に沿って生地調整します。
ギターボディーのトップを#320のサンドペーパーで生地調整

#320まで磨けたので、ストップテイルピースのアンカー穴に塗料が穴に入らないようにマスキングで塞いでおきます。
生地調整後のギターボディのトップ面

バインディングの角はごくごく小さいRにします。
ギターボディのバインディングをサンドペーパーで面取り

これくらい。
小さいRをつけたギターボディのバインディング

ABOUT ME
稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

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