今日は指板加工をします。
↓前回作業
今回は指板にホンジュラスローズウッドを使います。
赤みがかかっていて濃くて、木目が真っ直ぐなかっこいい個体。
最終フレットの22フレット+1フレットぶんのところで切断します。
ぴったりで切るのではなく少し余裕を残しておきます。
指板幅を調整するので、センターラインと仕上げ線を罫書きします。
線が見えにくいときはマスキングテープを貼った上に罫書きをしますが、今回は指板に直接罫書き。
豆平鉋で仕上げ線の0.2mmくらい手前まで削ります。
エコノミーサンダーで仕上げるので、仕上げ線の手前で止めます。
エコノミーサンダーでの調整は先生にやってもらいました。
ノギスで幅を測りながら&プロトラクターで角度を測りながら削っていました。
次はポジションマークの埋め込みをします。
今回はドットポジション。
ブルーのシャーペンで罫書き。意外と見やすい。
指板面のポジションマークの罫書きは、指板の両端を交差するように線を結びます。
ドットポジションはΦ6.5のビットで穴を開けます。
深さは1.7〜1.8mm(ドットポジションの素材の厚みが2.0mmなので)。
ビットの0地点は先端を除いた箇所に設定するので、中心は1.7〜1.8mm以上掘れることになります。
指板はヘッド側とエンド側で厚みが異なる場合があるので、ノギスで幅を測ってからボール盤のセッティングをします。
穴は深すぎるとドットポジションが埋もれてしまいますし、浅すぎると削る量が増えてしまうので、深さが1.7〜1.8mmになるように細かく調整しながら掘ります。
ひとつひとつ穴の深さを測りながら、掘る深さを設定して掘り進めます。
この指板はエンド側のほうが少し厚かったので、ヘッド側と同じ設定だと深く掘れてしまいます。
なので、エンド側は深さを浅めに設定して掘りました。
ドットポジションの接着には木工用接着剤を使います。
穴に木工用接着剤を直接塗布します。
ドットポジションを埋め込んだら、千枚通しの持ち手の裏などでギュッと押し込みながら硬化剤を吹き付けて硬化させます。
鉄ヤスリで削る際、指板に横傷がつくと後で修正がしにくくなるので、指板に対して縦方向に動かして削ります。
小さい鉄ヤスリも使ってゴシゴシ。
触って出っ張りがほとんど感じられないくらいまで削ります。
ドットポジションの加工が終わったら、R付きの板ですり合わせをします。
今回は305Rの指板にするので、R付きのすり合わせ板も305Rのものを使います。
サンドペーパーは#150〜#320を使用。
番手は指板の傷の状態に合わせて選びます。
今回は#150を使用。
ここでは削りすぎず、目立つ傷が取れる&指板全体に使っている番手の傷がつけばOKです。
次はサイドポジションマークを埋め込みます。
サイドポジションマークは、フレット溝の下部を線で結び、幅の中心点となる位置に目打ちをします。
穴は、ハンドドリルΦ2で深さ4mm。
サイドポジションマークの素材を穴に挿し、玄能で叩いて埋め込み。
飛び出た部分は1mmくらい残してニッパーで切断。
サイドポジションマークの埋め込みが終わりました。
2個並びの12フレットのサイドポジが平行でないのが気になる、、、
飛び出た部分はノミで削ります。
サイドポジの素材は柔らかいのでさくさく削れる。
今日はここまで。