ギタークラフト

【4作目】トラスロッド加工、埋め木加工:ギタークラフト学校日誌(187)

トラスロッドの用の埋め木の厚みを豆平鉋で削っているところ

今日はトラスロッドの加工と埋め木の加工をします。

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↓前回作業

トラスロッド溝掘り治具が平行になっているか150mmスケールで確認
【4作目】トラスロッド溝加工:ギタークラフト学校日誌(186)今日はトラスロッド溝の加工をします。 ↓前回作業 https://guitar-concierge.jp/gui...

トラスロッドの長さは複数種類あるので、最も近い長さのものを選びます。
今回は470が最も近いのでこれを使いますが、溝からちょいはみ出します。
トラスロッドを溝に入れて長さを確認しているところ

なので、アジャスト側を少し切って長さを調整します。
ロッドナットから5mmの長さを残して切断します。
トラスロッドとボルトクリッパー

ボルトクリッパーでジョッキン。
ボルトクリッパーでトラスロッドの先端を切断

ロッド溝に収まりました。
トラスロッド溝にトラスロッドを入れた状態

先ほど切断した面をグラインダーで綺麗に整えます。
トラスロッドの先端をグラインダーで加工

先端を45°くらいの角度をつけて削ります。
切り口が綺麗になりました。
トラスロッドの先端をグラインダーで斜めに加工

ネジ溝の範囲を広げておきたいので、ダイスを使ってネジ溝を作ります。
クレ5-56を噴き付け、滑りを良くした状態でダイスを回していきます。
ダイスでトラスロッドのネジ溝を増やしているところ

ダイスを回すと鉄の切り屑が出て詰まってしまうので、1周まわしたら少しまわし戻すを繰り返して溝を切っていきます。
まわし戻したらカチッとする箇所があるので、そこまで戻したら再度まわし進めます。
重たくなってきたらクレ5-56を噴き付けて潤滑させます。
一気にまわして削ると、削りカスが挟まってネジ溝の形が崩れるので、1周ずつまわします。
溝が綺麗に切れていないと、ロッドナットを取り付けてレンチで回したときに溝がねじ切れてしまい、最悪の場合はロッドが効かなくなって埋め直さなければならなくなります。
ダイスでトラスロッドのネジ溝を増やしているところ

ネジ溝の拡張ができました。
トラスロッドのアジャスト側の先端

次はネックエンドの木口面に、アジャストナットを通すための穴を開けます。
掘ったロッド溝からセンターラインを取り、指板接着面から7mmの位置に目打ちをします。
トラスロッドの通し穴の罫書き

ボール盤にネック材を縦向きに固定します。
ビットはΦ10.2。
ネックエンドの木口面からロッド溝まで貫通させます。
ボール盤にギターネック材を固定

アジャストナットを通す穴が開きました。
今回はこの穴にホイールナットを取り付けます。
ネックエンドの木口面に開けた穴

次はトラスロッドをロッド溝の形に合わせて曲げます。
ギターネック材とトラスロッド

机のクランプの金属部分などに当てて曲げます。
トラスロッドを曲げているところ

パイプレンチなどを使ってロッド溝にしっかりはまっているか確認します。
パイプレンチを押し込んだときにロッドが沈み込んだり、押した箇所以外が浮いたりした場合は、曲げを調整し直す必要があります。
ロッド溝にトラスロッドが嵌っているか確認

ロッドがしっかりはまったので、埋め木を加工します。
バンドソーで荒加工。
ギターのトラスロッド用の埋め木をバンドソーで切断

エコノミーサンダーで整形します。
(今回は先生がやってくれましたが、次回は自分でやります)
エコノミーサンダーでギターのトラスロッドの埋め木を整形

次は埋め木の厚みを調整します。
豆平鉋でざっくり削ります。
トラスロッドの用の埋め木の厚みを豆平鉋で削っているところ

削りすぎないように、こまめにノギスで厚みを確認します。
埋め木の厚みをノギスで確認

だいたいの厚みが出たら、スクレイパーで細かく削って調整します。
トラスロッド用の埋め木をスクレイパーで削って厚みを調整

うん、いい感じにフィットしました。
少し緩めのところはありますが、新聞紙を挟まなくても問題なし。
ギターネックのロッド溝に埋め木を入れたところ

接着する前に、埋木に5箇所ほど切れ込みを入れます。
切れ込みの場所は適当ですが、下部から5mm残しで切っています。
切れ込みをいれることで、埋め込む際に柔軟に溝にはまってくれます。
ギターのトラスロッド用の埋め木をバンドソーで切り込みを入れたところ

埋め木の準備完了。
ギターネックのロッド溝に埋め木を入れたところ

では埋め木を接着します。
濡れ雑巾で接着する面を綺麗に拭きます。
下部はボンドを塗らないので、左右の面のみ拭けばOK。
ギターのトラスロッド用の埋め木を濡れ布巾で拭いているところ

埋め木に木工用ボンドを塗ってロッド溝にはめ込んだら、玄能で叩いてしっかり埋め込みます。
真ん中から端に向けて叩いていきます
ギターのトラスロッド用の埋め木を玄能で叩いて埋め込んでいるところ

はみ出したボンドを濡れ雑巾で拭き取ります。
ギターのトラスロッド用の埋め木を埋め込んだところ

Fクランプ5本で固定します。
ネックグリップ部分はまだ加工していないのでクランプで凹んでも問題ないですが、ネックジョイント部分は0.5mmしか余裕がなく凹ませたくないのでここだけ当て木しています。
ギターのトラスロッド用の埋め木を埋め込み、クランプで固定

今日はここまで。
明日は埋め木のはみ出した部分を平面にする作業、指板の整形などをやっていきます。

↓次の作業

トラスロッドの埋め木の出っ張りを豆平鉋で削り終えたところ
【4作目】トラスロッドの埋め木加工、ペグ穴あけ:ギタークラフト学校日誌(188)昨日にトラスロッドの埋め木の接着をしたので、今日はその加工とペグ穴あけをします。 ↓前回作業 https://g...
ABOUT ME
監修・執筆:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA大阪)に入学し、ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を学ぶ
2026年3月 ESP GCA大阪校 マスタークラス課程を修了・卒業
ギタークラフト製作日記
YouTubeでも投稿中

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。
[2026年4月〜]ESP GCA大阪校のアシスタント講師として勤務
ギター製作の基礎から高度なリペア技術までを直接指導
ギタークラフトの知見を活かし、単なるユーザー目線ではない、技術者目線での教室選びを提案しています。


■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中


■愛器
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
J.W.BLACK Guitars JWB JP-T THINLINE
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst
Rittenhouse Guitars J-Master Sharwood Green Metallic
K.nyui Custom Guitar KNTE Mercedes Blue Metalic
Taylor 614ce-N(ナイロン弦バージョン)
CAT'S EYES CE-1200CF
所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder
ギタークラフトアカデミー第4作目:
Focus Point
ギタークラフトアカデミー第5作目:
Uroboros LP ギタークラフトアカデミー第6作目:
PB-5S

■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

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株式会社ケタケタ
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