塗装が終わったので、指板保護用のマスキングを剥がします。
マスキングの上に塗装が乗っていて、このままでは剥がせないので、スクレイパーで塗装を削ってから剥がします。
ボディ側には新聞紙を貼って保護します。
スクレイパーで指板の端に乗っている塗装を削ってから剥がしていきます。
塗装の剥がしが甘かったり、無理やり剥がそうとすると、指板サイドの塗装が「剥離」してしまうので注意。
こちらが剥離した状態でございます、、、
後で先生にリカバリーしてもらいます、、、
フレットサイドに乗っている塗装は後で剥がしていくので、マスキングだけ剥がします。
マスキングが剥がれたら、指板の端に残っている塗装を削っていきます。
細かく削るのではなく、フレット間を一息で削ったほうが綺麗に削れます。
フレットサイドに残った塗装は、デザインナイフで切って落とします。
フレットと指板の境目にデザインナイフで切り込みを入れると、塗装がポロッと取れます。
フレッドサイドの塗装は、ボディを立てたほうが切りやすいとのことです。
えー、フレットサイドの塗装を切るのが下手で剥離させてしまいました、、、
これも後で先生にリカバリーを、、、
剥離した箇所のリカバリーです。
瞬間接着剤シアノンSをデザインナイフに付けて剥離した箇所に流し込みます。
剥離した箇所の奥のほうまでは瞬間接着剤を流し込めないので、完全な修復は難しいとのことです。
ここは剥離で塗装が欠けてしまっていた箇所です。
ここも瞬間接着剤シアノンSを塗って補修。
瞬間接着剤が乾いたら#1200のサンドペーパーで軽く磨きます。
フレットすり合わせが終わったらコンパウンドを塗って表面を綺麗にします。
指板マスキング剥がしが終わったので、フレットすり合わせをします。
指板にマスキングテープを貼って保護をし、600mmスケールで反りとフレットの状態を確認します。
600mmスケールで確認するときは、以下のようにネック枕を敷くと、ネック枕が支点になってネックがたわんでしまうとのことです。
以下のようにネック枕は敷かず、手を軽く添えて600mmスケールを当てて測るほうがよいそうです。
ただ、ボディを寝かした状態だと、上記の測り方でも多少はネックがたわむので、一番いいのはボディを立てて測る方法だそうです。
ボディ正面から見て右側の8〜10フレットあたりが浮いているっぽかったので、玄能で叩いて出来るだけ埋め込みます。
反りの状態としては、ボディ正面から見て右側が少し逆反り、左側が順反りでした。
この場合、左右で反りの方向が異なるので、左右の隙間がちょうど同じくらいなるようにロッド調整をしてからすり合わせをします。
フレット全体をフラットな状態まですり合わせができたら、ハイポジを少し削って高さを落とします。
ローポジよりもハイポジが高いと音づまりするので、ハイポジはフレット高を少し低めにします。
次はフレットファイルで削って頂点を出すのですが、削る目印のために、フレットの上面をマジックで塗りつぶします。
フレットファイルは4面あり、それぞれ削れる深さが異なります。
フレットの状態に合わせて、どの面で削るかを決めます。
削る範囲は、マジックが真ん中に残るくらいが目安です。
マジックが完全に消えてしまうと削りすぎです。
フレットファイルでの削りが終わったら、フレット用のゴムパッドにサンドペーパーを巻いて傷を取っていきます。
番手は#320→#600→#800→#1000→#1200まで上げます。
1フレットに大きめの傷が残っているので、ここだけ#240のペーパーで磨きます。
1フレットはすり板でのすり合わせのときに削らないのですが、大きめの傷があるときは、すり板で1フレットの傷も取っておいたほうが
よいとのことです。
今回はゴムパッドで傷を取ります。
#1200のペーパー。フレットの根本までしっかりペーパーを当てます。
フレットすり合わせが出来たので、コンパウンドで軽く磨いてフレットに光沢を出します。
指板のマスキングを剥がすときは、指板サイドの塗装まで一緒に剥がしてしまわないように、指板の両サイドから内側に向かって剥がします。
多足の虫みたいで気持ち悪い、、、
指板サイドの塗装剥離を瞬間接着剤で埋めた箇所も、コンパウンドで軽く磨きます。
今日はここまで。
フレットすり合わせは明日はナット調整やチューン・オー・マチックの設置などをします。