今日はフレット打ちをします。
昨日にフレットの長さを両端2mmくらい残しで切りました。
タングニッパーで切ります。
タング(指板に刺さる箇所)を指板の溝に対して両端1mmくらい狭く切っていきます。
1mmくらい狭く切るのは、フレットは湾曲しているので、指板溝ぴったりで切ると打ったときにタングがはみ出してしまうからです。
長さの調整ができたのでフレットを打っていくのですが、打つ前に喰い切りとニッパーでタングを挟んで軽く曲げます。
一方向からだけでなく、左右両方から軽く曲げます。
軽く曲げることでフレットの端から指板溝に入りやすくなります。
軽く曲げた後。曲げすぎると打ちづらくなるので、これくらいの湾曲で。
打つときにフレットが傷つかないように、玄能の打撃面にガムテープかマスキングテープを貼って保護します。
玄能の打撃面は2つあるのですが、フレット打ちは打撃面が丸くなっている「木殺し面(きごろしめん)」のほうを使います。
フレットは打つ順番があります。
まずはフレットの端から打って溝に埋めていきます。
真ん中から打ってしまうと端が浮いてしまって溝に入り切らないので、必ず端から埋めていきます。
フレットの端が埋まったら、端から真ん中にかけて打って埋めていきます。
真ん中にかけて打つときに端が浮いてきたら、端を再度打ってしっかり埋めてからまた真ん中にかけて打っていきます。
フレット打ってるやーつ。
力をしっかり伝えるために、玄能は叩いた後にすぐ上げず、叩き下ろすように打ちます。
製図用紙の切れ端などを使ってフレットが溝にしっかり埋まっているかを確認。
切れ端が少し入るので、まだ隙間がある状態です。
真ん中を再度打って隙間なくしっかり埋めます。
喰い切りではみ出た部分を切っていきます。
喰い切りは下方向に力を入れると切れやすいです。
平ヤスリ(中目)でフレットエッジを荒削りします。
指板溝からはみ出た部分を削ると同時に、60度くらいの角度をつけて削ります。
荒削りできたら、目の細かい平ヤスリ(油目)で傷を細かくします。
角度はこれくらい。
45度くらいの角度をつけるときもあるようですが、角度をつけすぎると弦落ちする可能性があるので、60度くらいが安心。
平ヤスリでフレットエッジを削る際、指板の角をほんの少し削って角度をつけます。
ほんの少ーしでOKです。
次はネックの余計な部分を取り除きたいので、ジョイントエンドあたりで切断します。
ジョイントエンドぴったりで切ると長さが足りなくなる可能性があるので、少し余裕を持たせて切断。
&ジョイントエンドに6Rの罫書きをしておきます。
ジョイント部分に線を引くのですが、2度の角度をつけたいので、プロテクターを92度に合わせて指板面から角度をつけて罫書きします。
今日はここまで。