昨日の「ボディ材のバックカット加工②〜ノコで切り込み&叩きノミで削る」の続き。ボディ材のバックカットを作るために、叩きノミで木材をガシガシ削っていきます。
粗加工なのでそこまで綺麗に整える必要はありません。しかし、削り方を間違えて、少し失敗してしまいました…
下記画像の赤丸の部分。わかりづらいですが、ボディに対して平行に削りすぎて段差になっています。このままではコンター加工したときに段差になってしまうので、コンター部分を広げて調整しなければなりません。赤丸の左側はきちんと斜めに削れています。本来は左側のような形が正しい削り方なのですが、ノミを平行にして削った結果、段差になってしまいました。1作目なので、失敗したほうが後々のためになると自分に言い聞かせ…
叩きノミで粗加工し終わったら、次は反鉋で綺麗に整えていきます。とその前に、鉋を使える状態にしないといけません。鉋身の砥ぎは終わっているのですが、まだ鉋台の調整をしていない状態です。
表馴染(おもてなじみ)という、鉋台の鉋身を差し込む部分(傾斜がついている部分)を調整します。鉋身の表馴染みと接している部分にシャーペンか鉛筆で黒く塗り、鉋台に差し込み、また抜きます。そうすると、下記画像のように表馴染みの一部分が黒くなりました。ここは表馴染みが出っ張っている部分で、このままだと鉋身を入れたときにギュウギュウな状態なので、黒くなった部分をヤスリで削っていきます。削りすぎると鉋身を差し込んだ時にユルユルになってしまうので、ちょうどいい塩梅で削ること。
次に、鉋身の「耳」と呼ばれる切れ刃の両端にある角を落としている部分を調整します。買った状態でも「耳」は出来ているのですが、このままだと押し溝に入れたときに、刃先が鉋台に当たって鉋クズが詰まる原因になります。なので、元の「耳」から内側に1.5mmほどの距離にマジックで印を付け、そこから「耳」の根本まで線を引き、その範囲を削っていきます。グラインダーという機械でマジックで引いた線まで削っていくのですが、グラインダーで削る時に摩擦熱で焼きが戻ってしまうので、水で鉋身を冷ましながら少しずつ削るようにします。
今日はここまで。「耳」は片方しか削れなかったので、明日はもう片方をグラインダーで削り、反り鉋でバックカット部分を削っていきます。