目次
ギターコード表(コードダイアグラム)の見方
このページでは、ギターコード表の見方を解説。
コードダイアグラムとは
- ダイアグラム(Diagram)は「図」や「図表」という意味。
- コードダイアグラムはコードの押さえ方や音の位置を図で示したもの。
- ギターのコードダイアグラムは、「ギターコード表」や「指板図」ともいう。
指板はギターのネックの表側の部分=指で弦を押さえる部分を指す。
英語では「Fingerboard(フィンガーボード)」と呼ぶ。 - ギターのコードダイアグラムの場合、指で押さえる位置を丸や太い線などで示したものが一般的。
丸は指先で単音を押さえることを示し、太い線はセーハ(指一本で複数本の弦を押弦)する押さえ方を示す。 - 日本のコードダイアグラムはローポジションを左側にした横向きの図が一般的だが、海外ではローポジションを上向きに記した図が多い。
ローコード(オープンコード)とハイコードについて
当サイトでは、ローコード=「開放弦を含む押さえ方」、ハイコード=「開放弦を含まない押さえ方」と定義している。
オープンコードもローコードと同じく開放弦を含む押さえ方を差す。
ギターコード表(コードダイアグラム)の用語解説
人・中・薬・小・親 | |
---|---|
人:人差し指で押さえる 中:中指で押さえる 薬:薬指で押さえる 小:小指で押さえる 親:親指で押さえる ※親指はネックの上側から押弦するときに使う | |
○(まる) | 【開放弦】 弦を押さえずに弾く |
X(ばつ) | 【ミュート】 弦に軽く触れて音が出ないようにする、または音を鳴らさずに弾く |
△(さんかく) | 【開放弦(押弦)orミュート】 ミュートが難しければ鳴らしてもいいし、ミュートできるなら鳴らさなくてもいい音 ※そのコード内で重複している音につくことが多い |
セーハ | 1本の指で複数本の弦を押さえる |
構成音 | コードを押さえたときの各弦の音名 |
ローコード (オープンコード) | 開放弦を含む押さえ方 |
ハイコード | 開放弦を含まない押さえ方 |
基本形 | |
ルート音を最低音とするコードの押さえ方 | |
転回形 | ルート音以外が最低音となるコードの押さえ方 基本形:ルート音を最低音に置いた形 第一転回形:第三音を最低音に置いた形 第二転回形:第五音を最低音に置いた形 第三転回形:第七音を最低音に置いた形 第三音:ルート音から数えて3度(長3度・短3度)の音程にある音 第五音:ルート音から数えて5度(完全5度)の音程にある音 第七音:ルート音から数えて7度(長7度・短7度)の音程にある音 |
コードネーム表記
コードネーム(コードシンボルともいう)は、国際的なルールはなく、国や地域、あるいは楽譜制作者によって表記方法が異なる。
ジャズの楽譜では「maj(メジャー)→「△」、「m(マイナー)」→「-」というように省略記号がよく使われる。
メジャー | |
---|---|
maj / M / △ | |
例:Cmaj7 / CM7 / C△7 | |
マイナー | |
m / min / – | |
例:Cm / Cmin / C- | |
オーギュメント (シャープフィフス) | |
aug / ♯5 / +5 ※「+」は「♯」の略 | |
例:Caug / C(♯5)/ C+5 | |
ディミニッシュ | |
dim / ◯ | |
例:Cdim7 / C◯7 | |
フラット | |
(♭)/ (-) | |
例:C(♭5)/ C(-5) | |
ハーフディミニッシュ (マイナーセブン・フラットファイブ) | |
φ / m7(♭5) | |
例:Cø / Cm7(♭5) |
コードトーン表の見方
コードトーンとは?
- コードトーン(Code Tone)は、三和音と四和音のコードの構成音(和音構成音)を指す。
- ルート音(1度)・3度・5度・6度・7度がコードトーンにあたる。
- コードトーンの1つである3度の音をサスペンデッドした「2度」「4度」は「ノンコードトーン(非和声音)」として扱う。
- 6度の音は付加音とみなし、四和音のコードトーンとして扱う。
※6度の1オクターブ上の13度はテンション・ノートとして扱う。
テンションとは?
- 7度までのコードトーン(和音構成音)に、9度・11度・13度の非和声音(テンション・ノート)を加えたものをテンションコードと呼ぶ。
- 基本的な和音の上部に積み重ねる9度・11度・13度の非和声音を「テンション・ノート」と呼ぶ。略して「テンション」と呼ぶことも。
※テンション・ノートもコードの構成音であるが、コードトーンにテンションを加えるという扱いになる - 「テンション(tension)」は「緊張」という意味で、文字通りコードに緊張感を与える効果がある。
- ♯や♭が付かない9、11、13はナチュラル・テンション、♯や♭が付く♯9、♭9、♯11、♭13はオルタード・テンションと呼ぶ。
Amaj7であれば、構成音のA(ルート音)・C♯(長3度)・E(完全5度)・G♯(長7度)がコードトーンになる。
Amaj9であれば、A(ルート音)・C♯(長3度)・E(完全5度)・G♯(長7度)のコードトーンの上に加えたB(長9度)がテンションにあたる。
ギター指板図 / ギター指板の音名表
指板図上でどこに構成音があるか確認したり、自分なりの押さえ方を作り出したり、ぜひ活用してください。