◯7(♯9)コードとは
- ◯7(♯9)(◯セブンス・シャープナインス)は、ドミナントセブンス(セブンスコード)に増9度の音を加えたテンションコード
- ◯7(♯9)の構成音は5音ありギターでは押さえにくいポジションが多いため、コードの響きへの影響が少ない完全5度の音が省略されることが多い
※長3度を省略すると◯7(♯9)の特徴が損なわれるので注意 - 構成音は「ルート・長3度・完全5度・短7度・増9度 (R・M3・P5・m7・♯9)」
◯7(♯9)コードの特徴
- ♯9th(増9度)は、ナチュラルテンションの9th(長9度)に♯が付いたオルタードテンション(※1)
- ♯9th(増9度)のとM3(長3度)が半音でぶつかるため不安定な響きになるが、♯9th(増9度)の暗い響き、M3(長3度)の明るい響きの正反対の性格の2つの音が混じり合った不思議なトーンになる
- ♯9th(増9度)はブルーノート(※2)のm3(短3度)と同音であるため、7(♯9)はブルースなどの楽曲でよく使われる
- 7(♯9)は、ジミ・ヘンドリックスが『Purple Haze』をはじめ、多くの楽曲で使用したことから「ジミヘン・コード」とも呼ばれている
※1:オルタードテンション
9th、11th、13thのナチュラルテンションに♯や♭が付いた♭9、♯9、♯11、♭13の4つの音
※2:ブルーノート
3rd、5th、7thをそれぞれ半音下げた♭3、♭5、♭7の3つの音