ギター用語

ダブルホワイツ − ボビンが2つとも白いハムバッカーのこと

ギタコン運営者:稲垣健太
執筆者:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター歴25年 ドラム歴10年
ヤマハ音楽教室のアコースティックギターコースに5年、ドラムコースに5年に通う。シアーミュージックのボイトレに4年、話し方コースに3年通う。2023年からESPギタークラフトアカデミーでギター製作の技術を学ぶ。2026年より同校のアシスタント講師として勤務。日々プロ視点で楽器の構造やメンテナンスに携わる。これらの知見を活かし、単なるユーザー目線ではない「技術者・指導者目線」での教室選びを提案しています。
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ダブルホワイツとは

ダブルホワイツは、カバーを外したハムバッカー・ピックアップの2つのボビンが共に白い場合を指す言葉。主にGibsonの「PAF」について使われる言葉だが、他のピックアップで使われることもある。実際には白というよりもクリーム色に近いため、「ダブル・クリーム」や「フル・クリーム」と呼ばれることも多い。

画像はDIMARZIO製のPAF

ダブルホワイツが生まれた経緯

1957年にGibsonから登場したハムバッカー「PAF」は、もともとボビンの色は黒と黒の組み合わせが標準となっていた。しかし、1959年から1960年にかけての「PAF」の中に、ボビンがクリーム色をしたものが見られる。

画像は実際のPAF、標準の黒と黒のボビン。

このボビンは外部のプラスチックメーカーで製造されていたのだが、実はもともと全てがクリーム色で、そこに黒を着色して作られていた。しかし1959年当時そのプラスチックメーカーで着色料が不足してしまったことから、クリーム色のまま出荷され、Gibson社でそのまま使用されたというわけである。

つまり当時のGibson社には黒とクリームの2色のボビンがあり、これらをランダムで組み込んでいったため、この時期のレスポールには標準通り2つとも黒のPAF、2つともクリーム色の「ダブル・ホワイツ」、そして片方が黒で片方がクリーム色の「ゼブラ」の3種類が混在している。

ゼブラカラー。画像はDIMARZIO製のPAF。

どの組み合わせも色が違うだけなのでサウンドには一切違いはないが、この時期にしか製造されておらず、中でも最も少ない組み合わせだった「ダブル・ホワイツ」は「レア」な存在としてマニアには好まれており、ピックアップカバーを取り外して見せる場合が多い。

PAFが開発された経緯やピックアップの特性など、詳しくは以下の記事で解説。

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タケ
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ギター歴23年。

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