ギタークラフト

【8作目】7弦マルチスケールギターの製図:ギタークラフト学校日誌(345)

7弦ギターのボディの製図

ギタークラフトの8作目に着手します。
今回はうちの会社の役員(2人だけの小さな会社ですが)のリクエストで、7弦ギターを製作します。
フレットを扇状に配置するファンフレット(マルチスケール)にしてほしいとのことなので、7弦マルチスケールギターを作ることになりました。

ボディの形状はLaputa(ラピュータ)というバンドのギタリスト・Kouichiのシグネチャーモデル「ESP LA-ダム-カラス-440」をモデルにしたいとのことなので、参考にします。
すんごいホーンが尖ってる&長いです。
ここまホーンは長くしないですし、カラスは6弦ギターなのに対し今回作るのは7弦ギターなので、ボディの形状をアレンジします。
ESP LA-ダム-カラス-440

そして本機にはマグネティックピックアップの他にピエゾピックアップを搭載します。
エレキギター用のブリッジサドルに埋め込むタイプのピエゾピックアップがあるので、それを使います。
マグネティックとピエゾでは出力のインピーダンスが異なるため、そのままではミックスして出力できません。
なので、バッファーを搭載したプリアンプを自作してミックスできるようにします。

今回製作する7弦ギターのスペックです。

ボディ形状
ダブルカッタウェイ、アーチトップ
ヘッド形状 片側7連リバースヘッド
ネックジョイント セットネック
トップ材 フレイムトチ
バック材 マホガニー
指板材 ジリコテ
ネック材 マホガニー
指板R 400R
スケール マルチスケール 648〜686mm(25.5"〜27")
フレット数 24フレット
ピックアップ 手巻きピックアップ
ブリッジ HIP SHOT 7 String Multi-Scale Fixed Guitar Bridge 18°0.175" Black
塗装 ウレタン塗装(バフあり)
カラー シースルーブルー
コントロール 1ボリューム/1トーン
3WAYレバースイッチ
ミニスイッチ(ピエゾ/マグネティック切り替え)
オプション プリアンプ内蔵

まずはボディの製図から。
ホーンを短めにして、ボディ外周を7弦に合う大きさに調整しました。
ボディ右下のえぐれたような形状が特徴的です。
プリアンプを内蔵する場所も必要なので、コントロールやスイッチ類の配置やザグリの大きさ・位置を入念にシミュレーションします。
7弦ギターのボディの製図

ボディ正面図と側面図ができました。
マグネティックピックアップはマルチスケールのフレットとブリッジに合わせてスラント(斜めに傾けて配置)させています。
ネックジョイントはセットネックで、ジョイント方式はボックスにします。
トラスロッドの調整がしやすいようにホイールナットも搭載します。
7弦ギターのボディの製図

こちらはヘッドの正面図と側面図。
片側7連のリバースヘッドです。
ヘッドの左側の青色の斜線の部分は落とし込みにします。
段差ヘッドではなく角度付きヘッドなのですが、ヘッド角をレスポール等と同じ14°にすると強度が心配なので、少し角度を落として12°にしました。
マルチスケールなのでナットも斜めになっています。
7弦ギターのヘッドの製図

これまで作ったことのないタイプのギターなので、設計通りに作れるか不安がありますが、完成できれば経験値が上がりそうです。
自作プリアンプも設計から考えないといけないので、なかなか大変ですが楽しみです。

ABOUT ME
監修・執筆:ケンタトニック(稲垣健太)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者
株式会社ケタケタの代表取締役

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA大阪)に入学し、ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を学ぶ
2026年3月 ESP GCA大阪校 マスタークラス課程を修了・卒業
ギタークラフト製作日記
YouTubeでも投稿中

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。
[2026年4月〜]ESP GCA大阪校のアシスタント講師として勤務
ギター製作の基礎から高度なリペア技術までを直接指導
ギタークラフトの知見を活かし、単なるユーザー目線ではない、技術者目線での教室選びを提案しています。


■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中


■愛器
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
J.W.BLACK Guitars JWB JP-T THINLINE
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst
Rittenhouse Guitars J-Master Sharwood Green Metallic
K.nyui Custom Guitar KNTE Mercedes Blue Metalic
Taylor 614ce-N(ナイロン弦バージョン)
CAT'S EYES CE-1200CF
所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder
ギタークラフトアカデミー第4作目:
Focus Point
ギタークラフトアカデミー第5作目:
Uroboros LP ギタークラフトアカデミー第6作目:
PB-5S

■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
運営者情報
ケンタトニック(ギタコンnote)

■ギタコン運営会社
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