ギタークラフト

【5弦ベース製作】ボディの生地調整、弦の裏通し穴あけ(294)

5弦ベースのボディのバック面を#150のサンドペーパーで生地調整

前回はナットのせっちゃくをしました。
今回はボディの生地調整をします。

↓前回作業

5弦ベースにナットを接着したところ
【5弦ベース製作】カーボンナット接着(293)前回はネックのボリュートとヒールの成形をしました。 今回はナット接着です。 ↓前回作業 https://guitar-co...

#150のサンドペーパーで生地調整します。
5弦ベースのボディのバック面を#150のサンドペーパーで生地調整

カットの部分はパッドで磨きます。
5弦ベースのボディのバック面を#150のサンドペーパーで生地調整

ブッシュ穴を面取り。
ブッシュが穴より少し沈み込むように。
5弦ベースのボディのバック面を#150のサンドペーパーで生地調整

ガラスを埋め込んで上からレジンで固めた部分も#150で磨きます。
5弦ベースのボディを#150のサンドペーパーで生地調整

5弦ベースのボディを#150のサンドペーパーで生地調整

ボディが平面になっているかスケールで確認。
5弦ベースのボディが平面になっているかスケールで確認

レジンの端が浮いてきてしまったので、瞬間接着剤を流し込んではがれないようにします。
デザインナイフで軽く隙間を作り、その間に瞬間接着剤を流し込みます。
5弦ベースのボディに流し込んだレジンの隙間にデザインナイフを差し込んでいるところ

デザインナイフでの浮かしが中途半端だったので、瞬間接着剤が奥まで流れ込まず、空気が残ってしまいました。
これはもうこのままでいくしかありません。
5弦ベースのボディに流し込んだレジンの隙間に瞬間接着剤を流し込んだところ

ボディサイドも#150で生地調整。
5弦ベースのボディのサイドを#150のサンドペーパーで生地調整

ボディのRは6R。
Rをボディ全体で均等の形にするのは難しい。
5弦ベースのボディのサイドのR

#150の生地調整が終わったところで、弦の裏通し穴をあけておきます。
センターを出してブリッジの位置を正確に出します。
5弦ベースのボディのセンターを確認しているところ

今回使うブリッジはGOTOHの404SJ-5。
弦の裏通しにも対応しているタイプです。
ブリッジ下にガラスが15cmほど潜り込みます。
5弦ベースのボディにブリッジを置いて位置を確認

ブリッジの裏通し穴はボディトップから開けますが、完全には貫通させません。
理由として、ボディバックに埋め込む弦止めブッシュは裏通し穴より大きいため、貫通させてしまうと穴の中心が取りにくいからです。
ビットの先端が少しボディバックから飛び出す位置に設定しておくと、ボディバックに小さい穴が開くので、弦止めブッシュ用の穴を開けるときに中心を取りやすくなります。
言葉だけだと伝わりにくいと思うので、画像でご覧ください。

ボール盤にΦ5.5のビットをセット。
ビットの径はブリッジの裏通し用の穴に径に合わせます。
ビットの先端がボディバックからわずかに出る位置に深さを設定します。
5弦ベースの弦の裏通し穴を開ける準備

ボディトップから穴を開けます。
5弦ベースのボディにボール盤で弦の裏通し穴を開けているところ

ボディバックを見るとΦ4.5の径では貫通しておらず、ビットの先端が少し出た状態になっています。
これなら穴の中心を取りやすいので、Φ4.5より大きい径の穴を開けるのが楽になります。
一旦、この状態で#240以降の生地調整の続きをやって、そのまま塗装まで終わらせます。
弦止めブッシュの穴は塗装し終わってから開けます。
5弦ベースのボディにボール盤で弦の裏通し穴を開けたところ

裏通し穴の位置はぴったりです。
もうひとつの穴はビス止め用です。
5弦ベースのボディに弦の裏通し穴を開けた状態

ABOUT ME
稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中(2023年〜現在)
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder
ギタークラフトアカデミー第4作目:
Focus Point
ギタークラフトアカデミー第5作目:
Uroboros LP

■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
運営者情報

■運営会社
株式会社ケタケタ
関連記事