ストリングセイバーとは
ストリングセイバー(String Saver)は、カナダのパーツメーカーであるGraphTech社から発売されているサドルパーツ。弦が切れにくいことが最大の特徴。
ストリングセイバーの特徴
- 弦が切れにくい
- サスティーンの向上
- 中音域に深みが出る
- 錆びづらい
弦が切れにくい
一般的な金属のサドルは、弦が一点に固定されていることから、その部分にのみ集中して負荷がかかり、傷や溝ができることで弦が切れる原因となってしまう。
一方ストリングセイバーは、PTFE(Polytetrafluoroethylene)という樹脂素材を用いている。「テフロン」として知られるこの樹脂は摩擦が少なく、弦が振動することでできるテフロンの膜が潤滑剤として働き、弦が一点に固定されず負荷を広範囲に広げてくれる。これによってストリングセイバーは、一般的なサドルに比べて弦が切れにくくなっている。
サスティーンの向上
摩擦の少ないストリングセイバーは、弦の振動を阻害せずサスティーンの向上が期待できる。公式には「25%サスティーンが伸びる」としている。
中音域に深みが出る
こちらも公式では「中音域の深みが増す」としている。サウンドについては人それぞれ好みがあるので、ストリングセイバーへと付け替えた際にサウンドが変化することは、人によってはデメリットと言えるかもしれない。
ストリングセイバーのラインナップ
ストリングセイバーは、フェンダー系のストラト/テレ用をはじめとして、ジャズマスター用、ギブソン系やPRSトレモロ、フロイドローズスタイル、ベース用、アコースティック用など様々なスタイルが発売されている。
ストラト/テレ用 ナローピッチのPS-8000-00
ストラト/テレ用 オフセットタイプのPS-8001-00
ジャズマスター、マスタング、ジャガー用のPS-8108-00
ギブソンABR-1ブリッジ用のPS-8400-00
アコースティックギター用のPS-9000-00
これら以外にも多くのタイプが発売されており、様々なブリッジタイプに対応している。
また、黒いサドルになると見た目の変化が気になるという人には、弦が触れる部分だけにストリングセイバー素材を用いてルックスの変化を最小限に留めた「Classic」タイプも発売されている。