Fender Performerとは
Fender Performer(フェンダー・パフォーマー)は、フェンダーが1985〜1986年に販売していたソリッドギター。品番はPF-555。日本で組み立てられていた(フジゲン製造)が、わずか1年で製造中止となった。
※フェンダー社が2019年に発表したAmerican Performerシリーズとは異なるモデル。
Fender Performerは、80年代半ばに生産されていたBOXER SERIES(ボクサー・シリーズ)のひとつ。フェンダーの歴史の中でも類を見ない特異な形状を持つモデル。デザインが、当時、フェンダーのお技術開発部門に在籍していたジョン・ペイジ氏(Fender Custom Shop 創設メンバー)が手掛けた。
Fender Performerのベース版
Happy #Lowendsday! Check out this 1985 @Fender Performer Bass at #GCWestlakeVillage! 😮🎸@Fender @johnpageclassic https://t.co/Z6m1ytic02 pic.twitter.com/RsWtsMGnsm
— Guitar Center (@guitarcenter) April 12, 2017
Fender Katana(1985〜1986年)もPerformerと同時期に開発されたモデルで、同じく斬新なデザインで市場に投下されたが、こちらも売り上げは伸びなかった。

特徴的な三角形のヘッドは、1969〜1971年製造のFender Swingerですでに採用されていた。当時、MusicmasterやDuo-Sonicのショートスケール用ネックが不人気で在庫が余っており、流用のためにヘッドを加工して三角形にしていた。

Fender Performerの特徴
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ボディ
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ネックメイプルネックのローズウッド指板。25.5インチスケールの24フレット仕様。4点止め方式だが、ネック仕込み角度調整機能が付いている。
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ヘッドストックFender Swinger(1969〜1971年製造)のような、先端が尖った二等辺三角形のヘッドを採用。
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ピックアップひし形をした通称アングル・ハムバッキング・ピックアップを2基搭載。コイルタップを搭載しており、ピックガード下に配置されたミニスイッチでハムバッカー←→シングルコイルの切り替えが可能。
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ブリッジ/トレモロユニットフェンダー・ジャパンが開発したトレモロユニット・ブレードシューターを搭載。
1985年製のPerfomerの試奏動画