大サビ(Cメロ)とは
- 大サビとは、その曲の最後のサビ(ラスサビ)前に挿入される、サビとは異なる独自のメロディのこと。
大サビと書いて「おおさび」と読む。 - AメロやBメロと区別して、「Cメロ」や「Dメロ」と呼ばれることも。
- 大サビには「サビ」という名が入っているが、その曲で繰り返し出てきた「サビとは異なったメロディ」を指す。
- 大サビのメロディは曲中で1度だけしか使われないことが多く、主に曲が一番盛り上がる後半部分で使われる。ただし、大サビのことを、最後のサビや一番盛り上がっているサビという意味で使う人もいるため、曲中のどの部分を指すか食い違う場合もある。
- 大サビは最後のサビを盛り上げるために挿入されることが多い楽節で、J-Popでよく使われる。洋楽では大サビのメロディを「コーラス」と表現することも。
プロデューサーの亀田誠治は、曲における大サビの役割を以下のように表現している。
曲っていうひとつの物語を読み進めていくにあたって、一番のサビと最後のサビって感情が違ってくるんですよね。どんどん盛り上がっていく。大サビで繰り返しじゃない、違うメロディーで歌うことによって、最後のサビでドーンと盛り上がれる。すごい大きな跳び箱を飛ぶ時の、踏み切り台のようなもの。
引用:J-POPと洋楽、一番の違いは? 亀田誠治とJUJUが“大サビ”の効果を語る
JUJUの『やさしさで溢れるように』(亀田誠治プロデュース)の曲構成を紐解くと、
1番Aメロ → Bメロ → サビ
2番Aメロ → Bメロ → サビ
大サビ(Cメロ) → サビ(落ちサビ) → ラスサビ(最後のサビ)
となっている。大サビ(Cメロ)は曲後半のサビ前に挿入されており、それまでのサビとは異なるメロディで、Aメロ、Bメロとも異なる。
※落ちサビ=楽器の音量を落として歌のメロディを際立たせたサビ
※ラスサビ=曲の最後のサビ
ミスチルの『Tomorrow never knows』も後半のサビ前に大サビが挿入されている。
1番Aメロ → Bメロ → サビ
2番Aメロ → Bメロ → サビ
間奏 → 大サビ(Cメロ) → (転調)サビ → ラスサビ(最後のサビ)
星野源の『恋』も間奏の後に大サビ(Cメロ)が入る。
1番Aメロ → Bメロ → サビ
2番Aメロ → Bメロ → サビ
間奏 → 大サビ(Cメロ) → サビ → ラスサビ(最後のサビ)
ラスサビの意味は以下の記事で詳しく解説。
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