合奏(がっそう)とは
- 【読み方】がっそう
- 合奏は、2つ以上の楽器で一つの曲を演奏することを指す。
- 合奏は少なくとも1つ以上の声部で複数の奏者が担当する形態で、重奏とは異なる。
→合奏と重奏の違い - 楽器の編成によって管楽合奏、弦楽合奏、吹奏楽などがある。
- 合奏は「アンサンブル(ensemble)」の形態のひとつ。
- 「アンサンブル(ensemble)」はフランス語で「一緒に」という意味で、音楽において2人以上が同時に演奏することを指す。
- 一人の奏者による演奏は「独奏(どくそう)」
という。
- 楽器ではなく、複数人の歌い手が各声部に分かれて歌う形式は「合唱(がっしょう)」という。
合奏と重奏の違い
重奏は、各声部を1人ずつの楽器奏者が担当して演奏する形態。対して、合奏は各声部を複数の楽器奏者が担当することがある。
少なくとも1つの声部で2人以上の奏者が演奏する形態の場合は合奏と呼ぶ。声部を担当している奏者の重複がない場合(各声部に対し奏者が1人ずつ)は重奏と呼ぶ。
重奏の詳しい解説は以下の記事で。
重奏とは:各声部を1人ずつの楽器奏者が担当して演奏する形態重奏(じゅうそう)とは
【読み方】じゅうそう
重奏は、各声部を1人ずつの楽器奏者が担当して演奏する形態、およびその音楽を指す。
→...
合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)
- 合奏協奏曲(がっそうきょうそうきょく)は、バロック時代の協奏曲の形式のひとつで、少人数の独奏楽器群(コンチェルティーノ)と、合奏部(リピエーノ)に分かれ、互いに競合的に演奏する形式の曲。
- リピエーノは、少楽器群であるコンチェルティーノの対義語で、合奏協奏曲においてより大きな楽器群を指す。
- 合奏協奏曲はコンチェルティーノとリピエーノが交互に演奏する形式で、両者の音量の対比を特徴とする。
- 合奏協奏曲はイタリア語で「コンチェルト・グロッソ(Concerto grosso)」という。
※コンチェルト(concerto)は「協奏曲」のこと。