レビュー

ラブリコ 2×4アジャスターでギターハンガーを掛ける柱をDIYで製作【レビューあり】

ラブリコを付けた2✕4木材にギターを掛けている様子

本記事は一部PRを含みます

「ラブリコ 2×4アジャスター」と2✕4木材でギターハンガーを掛ける柱をDIYしました。私はDIY歴は浅いですが、思っていたより簡単に作れました。自分にDIYのセンスがあるのではないかと勘違いするくらいラブリコのアジャスターが優秀で、手軽に製作&設置できました。

今回は2✕4木材の塗装にも挑戦したので、塗装のやり方も含めてDIYで製作する方法をご紹介します。

準備したもの

購入した2✕4木材

今回、木材はAmazonで注文しました。「厚38mm×幅89mm×長さ2050mm」を4本と、「厚38mm×幅89mm×長さ1280mm」を2本購入。いずれも無塗装の杉材(塗装ありも選べます)。木材の長さは1cm単位で指定できます。

WOODPRO 【2×4材/ツーバイフォー材】国産杉 4本セット 厚38mm×幅89mm×長さ2050mm 無塗装
WOODPRO 【2×4材/ツーバイフォー材】国産杉 4本セット 厚38mm×幅89mm×長さ2050mm 無塗装

WOODPRO 【2×4材/ツーバイフォー材】国産杉 厚38mm×幅89mm×長さ1280mm 無塗装
WOODPRO 【2×4材/ツーバイフォー材】国産杉 厚38mm×幅89mm×長さ1280mm 無塗装

DIY塗装に使ったもの

  • ワトコオイル ナチュラル W-01 1L
  • サンドペーパー(#120、#240、#320、#400)
  • ウェス(布)
  • 紙皿
  • ゴム手袋
  • ビニールシート

DIY塗装するならワトコオイルがおすすめです。臭いが少ないですし、DIYに慣れていなくても綺麗に塗れます。木材との相性によって仕上がりの色が変わるので、色選びは迷いますが、まずはナチュラル系にしたいか、濃いめの色にしたいかで絞っていくのが良いかと思います。

私は杉材にナチュラル色のワトコオイルを塗りました。

ワトコオイル ナチュラル W-01 1L

2✕4木材をワトコオイルで塗装

今回は無塗装の2✕4木材を購入したので、DIYで塗装をします。使用するのはワトコオイルのナチュラル(W-01)です。

塗装前の状態。
杉で無塗装なので色は明るめ。
塗装前の2x4木材

塗装前にサンドペーパーで磨く

塗装前にサンドペーパーで磨き、表面を滑らかにしておきます。
目立つ傷や横傷(垂直の木目に対して横方向についている傷)は、#120くらいのペーパーで取っておきます。
ここで浅めの番手のペーパーで傷を取っておかないと、この後の#240や#400のペーパーでの磨きではなかなか取れません。
傷のあるところだけを磨きすぎると、そこだけ凹んでしまうので、範囲を広めに磨いて平面を維持しながら傷を取っていきます。

浅い傷や擦り傷くらいなら#120くらいのペーパーで取れます。
深い傷や凹みは、ある程度ペーパーで磨いて誤魔化すか、パテで埋めるか悩むところですが、今回はそこまで表面の綺麗さにこだわらないので、多少凹んでいてもOKとします。

傷が取れたら、#240のペーパーで全体を磨きます。

手で磨くのはしんどいので、ペーパー用のパッドを使います。
平面を維持しながら磨くためにもパッドは必須。
サンドペーパーをパッドに付けて2x4木材を磨いている様子

これはペーパーを挟み込んで固定するタイプのパッド。

ペーパーは、基本的に木目に沿って磨きます。
木目に対して横方向に磨くと横傷がついて目立ってしまうので注意しましょう。

#320のペーパーが手元になかったので、次は#400のペーパーで磨きます。

割れた箇所を瞬間接着剤で補修

割れがある場合は剥がしてしまわず、瞬間接着剤でくっつけておいたほうがいいです。

瞬間接着剤 シアノンMQ-1」を使って接着します。
接着剤は直接塗布せず、ガムテープやマスキングテープの上に少し出し、千枚通し(なければ爪楊枝など)に付けて塗布します。

ギター製作でもこんな感じで割れた箇所の補修をしています。

接着剤が乾いたらはみ出て固まった部分をペーパーで削り落とします。

角は手でペーパーを持って磨きます。

ペーパーで磨き終わったら、掃除機で粉を吸い取り、ウェス(布)などで綺麗に粉やゴミや拭き取っておきます。

ワトコオイルで塗装

塗装をするにあたり、木材の下に敷くものを用意します。
今回は百均で買ってきた小さい木を敷いています。

塗装に使うのは、ワトコオイル、ウエス(布)、紙皿、ゴム手袋の4つ。
塗装セット

塗装前の状態。

紙皿にワトコオイルを入れ、ウエスに付けて塗っていきます。
塗装は木目に沿って塗ります。

左が塗装した状態、右が未塗装の状態。
ナチュラルで色は薄めですが、しっかりとオイルが乗っているのがわかります。

塗装済の面を下向きにする際は、敷き木と接する部分を軽くウエスで拭いておきます。

塗装後。
ナチュラルカラーの名の通り、自然な色合いになりました。
1回目が塗り終わったら、15〜30分乾燥させます。

20分くらいでだいたい乾いてきたので、綺麗なウエスで表面を軽く拭いていきます。
拭き終わったら、ワトコオイルを軽く全体に塗ります。
量は1回目の塗りの4分の1程度で良いとのことです。

2回目の塗りが終わりました。
これで半日(約12時間)ほど乾燥させます。

ラブリコを2✕4木材に取り付け

まずはリペアブースに取り付ける短い方の2✕4木材(長さ1280mm)から取り付けます。

ラブリコのセット内容・仕様

ブラックの2×4アジャスターアイアンを使います。
LABRICO DIY収納パーツ 2×4アジャスター アイアン 屋内専用 ブラック IXK-1
LABRICO DIY収納パーツ 2×4アジャスター アイアン 屋内専用 ブラック IXK-1

セット内容:ラブリコ本体、ネジ4本、パッド、取扱説明書
LABRICO DIY収納パーツ 2×4アジャスター アイアン 屋内専用 ブラック IXK-1

アジャストナットの長さは最小で58mm、最大で80mmまで伸ばせます。
LABRICO 2×4アジャスター アイアンの長さ比較

木口にパッドを取り付け

木口(切断面)を#400あたりのサンドペーパーで軽く磨き、パッドを貼ります。

2✕4木材が少し長くて設置場所に入らなかったので、ペーパーで磨いて少し短くします。
杉は硬いからなかなか削れない、、、
2✕4木材をもう少し短くして注文すればよかった、、、

木ネジの下穴を開ける

2✕4木材にラブリコを取り付ける際に木ネジ(もくねじ)を使います。
まずは、木ネジの下穴を開けます。

ドリルがあれば楽に下穴を開けられますが、今回は手廻しの「木ネジビット」を使います。
手軽に下穴を開けたいときに便利です。

ラブリコをセットしたら、下穴を開ける目印のために、穴の中心に目打ち(めうち)をします。
ラブリコをセッティングした2✕4木材と手廻し木ネジビット

目打ちは千枚通しがあるとやりやすいですが、木ネジビットの先端でもいいです。
穴の中心を狙って目打ちします。
目打ちはただの目印なので、木材が軽く凹むくらいの力でOKです。
ラブリコの下穴を開ける前の目打ち作業

木ネジビットの先端を目打ちした箇所に当て、右回りに廻していきます。
木ネジビットで2✕4に下穴を開けている様子

下穴が開きました。
2✕4木材に木ネジビットで下穴を開けた状態

深さは木ネジが埋まるくらいでOK。
ラブリコをセッティングした2x4木材と2個の木ネジ

下穴があるので、簡単に木ネジが埋まりました。
裏面も同じ手順で木ネジを埋めます。
2✕4木材にラブリコを木ネジで固定

ギターハンガーの取り付け

ラブリコのセッティングができたので、ギターハンガーの取り付けをします。
仮で設置してみて、ギターハンガーの高さを決めます。
ラブリコを付けた2✕4木材

ギターハンガーが2✕4材のちょうど中心に来るように設置したいので、材の幅を計測します。
ノギスで幅を測り、マスキングテープの上に罫書き(けがき)します。
百均でプラスチックのノギス売ってますし、ノギスがなければ物差しで測っても大丈夫です。
※罫書き:材に加工の目安となる線や寸法を書くこと
ノギスで2✕4木材の幅を測定

ノギスで2✕4木材の幅を測定

ギターハンガーも中心点を測定・罫書きし、2✕4木材に罫書きした位置と合わせます。
2✕4木材の罫書きの位置とギターハンガーの罫書きの位置を合わせる作業

位置が決まったら、ラブリコの下穴を開けた時と同じ手順で下穴を開けます。
ギターハンガーの木ネジは長めなので、下穴も先ほどよりも少し深めに。
木ネジビットで2✕4木材にギターハンガー用のビスの下穴を開けた状態

綺麗に取り付けできました。
2✕4木材にギターハンガーを取り付け

ラブリコ&2✕4を設置

ラブリコとギターハンガーの取り付けができたので、設置をします。

天井と床に突っ張って固定するわけですが、真っ直ぐに設置するのが意外と難しい。
水平器は持ってないので、三角定規、ノギス、計測アプリ(iOS)を使い、真っ直ぐに設置します。

床に対して直角になっているかは、三角定規を使って確認します。
2✕4木材がまっすぐ立っているか三角定規で計測

iOSでデフォルトで入っている「計測」アプリでも確認してみます。
アプリの精度は高くないので参考程度ですが、水平になっているかは確認できます。
2✕4木材がまっすぐ立っているかiOSアプリで計測

次はノギスで壁と2✕4木材の距離を測ります。
床と天井の近くそれぞれで測り、2✕4木材が垂直になるように調整します。
壁と2✕4木材の隙間をノギスで測定

床近くと天井近くの壁との距離が同じになるようにします。
壁と2✕4木材の隙間をノギスで測定

2✕4木材が水平、垂直になったら、ラブリコのアジャストナットを回します。
ラブリコの2×4アジャスターをドライバーで回して締めている様子

ドライバーを差し込み、左側に回すと突っ張っていき、右側に回すと緩みます。
ドライバーを深く差し込むと先端が壁にあたって傷をつけてしまう恐れがあるので注意してください。
※部屋の角などに設置する場合やドライバーでは回しにくい場所に設置する場合は、六角レンチを使うと回しやすいです。

ドライバーの先端が壁に当たるとこんな感じで傷が付いてしまいます、、、ナンテコッタ
ラブリコのアジャスターを回した時に壁にできた傷

設置完了

こんな感じで設置できました。
ラブリコを付けた2✕4木材

ギターハンガーの高さもバッチリ。
ラブリコを付けた2✕4木材にギターを掛けている様子

他の場所にも設置してみました。
こちらはホワイトのラブリコに、長さ2050mmの2✕4木材を使用。
防音室の中に設置しています。
ラブリコを付けた2✕4木材にギターを掛けている様子

ラブリコ 2×4アジャスターのレビュー

「ラブリコ 2×4アジャスター」はDIYに慣れていなくても手軽に設置できるところと、しっかりと固定できる安心感がいいです。見た目がシンプルなところも気に入っています。天井や床に穴を開けずに設置できるので家を傷つけないですし、簡単に固定を解除できるので手軽にレイアウトを変えられる点もいいですね。

私はDIY歴は1年未満であまり慣れていないですが、問題なく取り付けできました。加工されている2✕4木材を購入すれば、ラブリコを取り付けるのは難しくありません。今回は無塗装の2✕4木材を購入して自分で塗装しましたが、塗装済みの2✕4木材であれば塗装の手間は省けます。

ギターハンガー用の柱が出来上がる工程がすごく楽しくて、「ラブリコ 2×4アジャスター」を買って良かったです。お値段もお手頃なので、2✕4木材さえ用意できれば手軽にDIYを楽しめます。

  • 設置が手軽
  • 簡単な操作でしっかりと固定できる
  • 身近な工具で取り付けできる
  • 見た目がシンプルなので設置場所を問わない
  • 正直、デメリットはないかも
ABOUT ME
稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
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