レビュー

カワイの防音室「ナサール」を選んだ理由

カワイの防音室「ナサール」

本記事は一部PRを含みます

戸建住宅に引っ越しするにあたって、部屋に防音室を入れることにしました。連棟になっている住宅なので、高レベルで防音対策をしようと思ったら、部屋自体を防音対策するよりも、組み立て式の防音室を設置するのが一番だという結論に。

組み立て式の防音室の候補は、ヤマハの「セフィーネ」と、カワイの「ナサール」の2つです。ヤマハとカワイ、それぞれの防音室のショールームを見に行き、担当者にも詳しく話を聞いてきました。

最初は知名度からヤマハにしようと考えていたのですが、防音性能、価格、カスタマイズの柔軟性などから、カワイの「ナサール」を購入することに決めました。カワイに決めたのは、以下の4つの理由からです。

①防音パネルの幅を110mm刻みでカスタマイズできる。

「ナサール」には、2.0畳、2.4畳、3.1畳、3.4畳など標準のサイズがありますので、基本的にはそこから選びます。それ以外に、設置場所にぴったりあわせたいときとか、基本サイズ以外で作りたいときに、防音パネルのカスタマイズが可能です。

2.0畳から10畳サイズの間で、110mm刻みで防音パネルのサイズをカスタマイズできます。たとえば、2.6畳くらいのサイズにしたい場合は、カスタマイズすれば2.4畳より少し広い防音室が出来上がります。これはすごくいいですね。この柔軟性の高さがナサールを選んだ大きな理由です。

結果的に基本サイズの2.4畳タイプでオーダーしたのですが、押入れをつぶして設置するつもりだったので、2.4畳からサイズをカスタマイズする選択肢もありました。押入れの位置の問題で別のレイアウトで設置することにしたのですが、110mm刻みなら柔軟に対応できますね。防音パネルのサイズをカスタマイズできるのはヤマハにはないメリットです。

スタンダードタイプ | カワイ ナサール
カスタムタイプ | カワイ ナサール

あと、オーダーを決めてからわかったことですが、設置する部屋(2階洋室)に防音パネルを搬入する際、階段の踊り場が狭くて標準サイズのパネルだと搬入が難しいとことでした。特注でパネルを小さくしてもらう予定でしたが、階段の踊り場の天井を一旦ぶち抜けば搬入できるということで、なんとか標準サイズで搬入できるようになりました。

標準サイズのパネルしかなかった場合、防音室自体の搬入が難しかったので、パネルのサイズ調整ができるのはいいですね。ただ、特注パネルは料金が高くなるので、リフォーム業者の人と相談して解決しました。

②換気扇が静か

ヤマハとカワイを比較する際に、換気扇の性能もチェックしました。カワイの「ナサール」の換気扇は防音室のサイズによって変わるそうですが、設置予定の2.0畳から4.9畳サイズのものを確認してみると、かなり静かでした。

ヤマハの「セフィーネ」の換気扇も静かではあるのですが、ひとつ懸念点がありました。設置予定の2.5畳タイプの換気扇は、静かではあるものの、少し音が気になる感じがしました。それより広いタイプだと換気扇のグレードが上がって静音性も高まるのですが、2.5畳タイプに上位機種の換気扇の設置はできないとのこと。換気扇を付け替えれたら良かったのですが、そういうオプションはないということです。

「ナサール」はサイズのカスタマイズもそうですし、オプションの柔軟性が高いので、やはりその点で軍配が上がりました。

↓ナサールの換気扇
カワイの防音室「ナサール」の換気扇

これもオプションになりますが、エアコンも取り付けてもらいました。防音室にはエアコンは必須です。
カワイの防音室「ナサール」の中に設置したエアコン

③価格が安い

ヤマハの「セフィーネ」と比較して、ではありますが、カワイの「ナサール」のほうが価格が安いです。防音性能に大きな差があるなら価格よりも品質を優先しましたが、両方の防音室で音出しをして確認したところ、どちらも性能は変わらないと感じました。

比較したのは遮音性能がDR-35タイプのものです。DR-40になると低音の遮音性能が上がるとのことですが、ピアノやベースを弾く予定はないので、DR-35タイプにしました。振動が1階に伝わるのを防ぐために、オプションで床遮音補強マットを入れてもらいました。

↓木目調の防音床を上に敷いていますが、グレーのマットの下に床遮音補強マットが敷いてあります。
カワイの防音室「ナサール」の床

あと、防音室の入り口ドアは、デフォルトでは縦長のガラス窓が付いた引き戸ですが、ガラス張りの防音2重サッシに変更しました。デフォルトの引き戸と交換する差額で防音2重サッシにできるので、防音2重サッシにしても価格はほとんど変わらないとのことです。防音性能にも影響しないとのことなので、開放感のあるガラス張りの防音2重サッシにしました。

カワイの防音室「ナサール」の二重サッシ

④対応がとても丁寧

対応についてはオーダー後に感じたことですが、カワイのスタッフはすごく対応が丁寧です。店頭で対応してくれる担当者と、搬入の下見をしてくれる現場担当者がいるのですが、みなさんとても丁寧に対応してくれました。

先に書いたように、搬入経路が狭く、防音パネルを特注で小さくするかなど、調整が必要でした。合計で3回も下見に来てくださり、これなら搬入もいけそうだし、価格も押えられるというプランを提案してもらいました。リフォーム業者の方ともしっかり打ち合わせしてもらったので、安心して任せられました。

ピアノを弾けないので、これまでカワイと縁がなかったのですが、カワイ押しになりそうです。

『ナサール』を自宅に設置するまでの流れは以下の記事で解説しています。

ユニットタイプの防音室の購入から設置までの流れ
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ABOUT ME
稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中(2023年〜現在)
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder
ギタークラフトアカデミー第4作目:
Focus Point
ギタークラフトアカデミー第5作目:
Uroboros LP

■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
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