ネックプレートとは
ネックプレートは、ボルトオンタイプのボディとネックの接合部分に用いられるパーツ。「ジョイントプレート」とも呼ばれる。
ネックプレートの役割
ネックプレートは、ボルトとボディの間に挟んで用いられる。ボルトにかかる圧力をプレートを介することで分散させるのが主な役割で、これにより圧力によって穴が広がるのを防いでいる。穴が広がってしまうと、最悪割れてしまうといったトラブルにつながる。
ボルトオンタイプでもプレートを用いていない場合には、ジョイント・ブッシュと呼ばれるパーツを挟むことで圧力を分散している。ボルトの周りに見える円形の金具がジョイント・ブッシュ。ネックプレートと比べると分散する効果は低めとなる。
遅れ馳せながら、HATAジョイントブッシュ初体験。 pic.twitter.com/2zbNCzBQ9T
— Y.O.S.ギター工房 (@YOSguitars) May 24, 2016
ネックプレートの種類
ネックプレートには形状や材質などで様々な種類がある。
形状
一般的なネックプレートは四角形に4本の穴が空いている「4点止め」と呼ばれるものが多いが、ヒールカットに合わせた形状の物や、三角形に近い「3点止め」の物もある。
一般的なストラトキャスターの四角形のネックプレート。
ヒールカットされている場合、その形状に合わせた五角形や弧を描いた形状となる。
もともとネックプレートがない上に丸く削っていたので、土台の木工から作り直して頂いたにも関わらず一ヶ月もかからないうちに戻ってまいりました。この少しのヒールカットがさほど手が大きくない人間にとっては非常に有り難いものであります。GCA高山さんどうもありがとうございました👍 pic.twitter.com/XQoDKS33iQ
— KellySIMONZ(ケリーサイモン) (@KellySIMONZ) October 1, 2017
ネックの角度を調整できる「マイクロティルト」呼ばれる技術が用いれているモデルがあり、その中には3本のボルトで止める3点止めのもがある。
※フェンダー(CBS時代)では、1971年から1983年頃までストラトキャスターやテレキャスターなどの機種で3点止め、及びマイクロティルトを採用していた。
4ボルトから3ボルト留めに変更するなんて自分以外に聞いたことないけど、通説のごとく音が悪くなったりガタつく事なんて無いよ。むしろ一箇所が金属接触になるので心なしかサスティーンや鳴りは向上したかも。マイクロティルトは3ボルトじゃないと上手く機能しないんだな。 pic.twitter.com/4OOXb4u55f
— マサハル®️RG7-620 (@Masahall_JMP) November 12, 2020
友達の家で眠ってた古いフジゲンのテレキャスター・シンラインをメンテナンス、マイクロティルトって初めて触ったけどおもしろーい#fujigen #telecaster #telecasterthinline https://t.co/xp1zTRmQ0E pic.twitter.com/fi56K8QgQL
— kosuke morimoto (@cosk) April 19, 2017
交換用プレート
ネックプレートはその厚さや材質によってサウンドにも影響があると言われている。そのため、交換用のパーツとしても様々な物が販売されている。
スタンダードなスティール製のFenderネックプレート"F"。70年代のヴィンテージスタイルを再現したプレートで、ほとんどのFender製ギター/ベースに使用することができる。
国産のギター・メーカーFreedom Custom Guitar Researchから発売されている『Tone Shift Plate』。「トーンシフト」という名前の通り、サウンドの変化を目的としてつくられているブラス製の交換用ネックプレート。
厚さは倍音に重きを置いた厚さ2mmと、サスティーンを向上し太い低域サウンドを作り出す3mmの2種類で、それぞれにクロームとゴールドの2色、計4種類が発売されている。
HATAのステンレス製ジョイントプレート。ハリのあるサウンドとサスティーンの向上が得られるとされている。
富山県の楽器店Blue Guitarsのプライベートブランド『stilblu』から発売されている『Patina』。富山の伝統工芸を用いた銅と真鍮製のオリジナルネックプレートで、カラーも豊富。
最近またお問い合わせが増えてきているコチラ( ͡° ͜ʖ ͡°)
stilblu Patina
-Custom Neck Plate-https://t.co/01LuTHg6AE#stilblu #BlueGuitars#mpcguitars #mpcstore pic.twitter.com/mZdaNpneZB— (@blue_guitars) August 13, 2020
ネックプレートにはデザイン性を重視したオシャレな製品も多い。GOTOHからも「アートコレクション」として発売されている。演奏中には見えないが、それでも見た目にはこだわりたいという人に。