ギター用語

ホンジュラス・マホガニー − 一般的に「マホガニー」と言えばこれ

ホンジュラス・マホガニーとは

ホンジュラス・マホガニーは、ボディ材、ネック材として特にGibsonのギターによく使われる木材。一般的に「マホガニー」と呼ばれる種のマホガニーで、いくつかあるマホガニーの種類の中では最も多く流通している樹種。学名は「Swietenia macrophylla」」、和名は「オオバ・マホガニー」で、他にも「ビック・リーフ・マホガニー」「アメリカン・マホガニー」などとも呼ばれる。

カリブ海に面した国「ホンジュラス」で見られる木で、北米から南米北部の主に太平洋側に分布している。世界的な銘木とされており、高級家具などにも使われることから、現在では材木用として東南アジアや中南米などでも広く植林されいる。

ホンジュラス・マホガニーの特徴

  • スタンダードな「マホガニー」
  • 豊かな中低音と甘いサウンド
  • 角度によって見た目が変わる

スタンダードな「マホガニー」

マホガニーにはいくつかの種類があるが、一般的にギター界隈で「マホガニー」と言えばこのホンジュラス・マホガニーを指すことが多い。というのも純粋な「マホガニー」と呼ばるのは3種類のみで、現在手に入る唯一のマホガニーがこのホンジュラス・マホガニーだからである。そういった意味ではスタンダードなマホガニーだと言える。

Gibsonのギターではボディ材、ネック材にマホガニーが使われることが多いが、古くから伝統的に使われてきたのはこのホンジュラス・マホガニー。

近年では、ホンジュラス・マホガニーがワシントン条約に登録され手に入りづらくなったこともあり、マホガニーに似た木材に「○○マホガニー」と商品名を付けて売られることも多く、中でもアフリカ産のアフリカン・マホガニーが代替材としてよく使われるが、アフリカン・マホガニーはあくまでも他の木材である。

アフリカンマホガニー
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ホンジュラス・マホガニーは略して「ホン・マホ」と呼ばれることも多いが、キューバン・マホガニーの略称「本マホ」と混同しやすい。もともとホンジュラス・マホガニーはキューバン・マホガニーが入手困難になったことで需要が高まった木材であることから、キューバン・マホガニーが「本物のマホガニー」という意味で「本マホ」と呼ばれることが多い。

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豊かな中低音と甘いサウンド

キューバン・マホガニーの代わりとして使われただけあってサウンド面でも近く、豊かな中低音を持ち、暖かみのある太く甘いサウンドが特徴。マホガニー材が使われているレスポールやSGの暖かみ甘いトーンは、マホガニーから生み出されるものとも言われる。

角度によって見た目が変わる

ルックス面としては、ピンクがかった茶色から赤褐色の肌に、濃い色の縞模様が入っている。中にはリボン杢と呼ばれるストライプ状の杢目が入っていたり、見る角度によってキラキラと光り見た目が変わる「シャトヤンシー(猫目効果)」という現象を示すものもある。

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タケ
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

ギター歴23年。

愛機:Gibson Les Paul Custom、Black Cloud Aging Label #022、Stilblu #100、Legator Ninja N7FX

日々、ギターのお勉強中。