Fender Toronadoとは
Fender Toronado(フェンダー・トルネード)は、フェンダー社が1998〜2003年に製造していたソリッドギター。1998年開催の世界最大の楽器ショー「The 2018 NAMM Show」にて、メキシコ産の「Deluxe Series(デラックス・シリーズ)」のひとつとして発表された。2004〜2006年にリイシュー版が販売されていたが、現在は製造していない。
正式なスペルは「Toronado」で、「トルネード」と読む。「竜巻」を意味する「Tornado(トルネード)」と読み方は同じ。
Fender Toronado年表
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オリジナルモデル1998〜2003年「The 2018 NAMM Show」にて発表。メキシコ産のDeluxe Seriesとして製造されていた。
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リイシュー版2004〜2006年リイシュー版は現代的なカラーバリエーションを採用しており、オリジナルモデルとはカラーが大きく違っていた。ピックアップのマウント方式やピックガードの形状も異なっている(後述)
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リイシュー版2005〜2006年ボディに逆L字型のレーシングストライプが描かれた、Toronada GTHHというモデルが販売されていた(韓国製造)。
Fender Toronadoの特徴
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ボディボディ材は販売当初はポプラ材だったが、2003年頃からアルダーに変わっている。ボディシェイプはくびれが左右非対称のオフセット・タイプ。
スイッチやポットは、レスポール・タイプのギターのようにボディ裏のピックアップキャビティから取り付ける仕様になっている。
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ヘッドストックセミ・ラージ・ヘッドを採用。1997〜2006年に製造されいたCycloneと同タイプのヘッド。
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ネックメイプルネックのローズウッド指板。スケールは24.75インチ(ミディアム・スケール)。
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ピックアップAtomicハムバッカーを2基搭載。オリジナルモデルはエスカッションがないピックアップ・マウントであった。リイシュー版は、エスカッション(ピックアップの外側に設置するプラスチック製のパーツ)からの吊り下げ方式。
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ピックガードオリジナルモデルは、Jazzmasterのような左右両方のホーンにかかるタイプであった。リイシュー版は下側(コントロールノブ側)のみをガードするタイプ。GTHHはピックガードがなく、ボディに逆L字型のレーシングストライプが描かれていた。
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ブリッジオリジナルモデルはMusicmasterⅡやDuo-SonicⅡのようなブリッジで、弦は裏通しタイプであった。リイシュー版ではギブソン製のギターで採用されるAdjusto-Matic(チューン・オー・マチック・タイプ)のブリッジに変わっている。
オリジナルモデルのToronado
You are looking at a 1998 Fender Toronado (MIM) that has been upgraded with the following:Grets... pic.twitter.com/vFVjWltahV
— WorldOfGuitars (@WorldOfGuitars) March 9, 2016
リイシュー版のToronado
Toronado GTHH
2003年製(オリジナルモデル)のToronadoの試奏動画
2004年製(リイシュー版)のToronadoの試奏動画
※おそらく後付けでビグスビーを取り付けている