ギターモデル

Fender Katana(フェンダー・カタナ)

Fender Katana(フェンダー・カタナ)
画像: scarygeezer

Fender Katanaとは

Fender Katana(フェンダー・カタナ)は、フェンダー社が1985〜1986年に製造していたソリッドギターのモデル。製造はフェンダー・ジャパン。これまでのフェンダーにない斬新なデザインを取り入れたが売り上げが伸びず、リリースからわずか1年で製造中止となった。

フェンダー傘下のSquierからもkatanaの廉価版(ギターとベース)が販売されていた(1985〜1986年製造)。

発売中止から30年後の2016年、Fender Custom Shop PRESTIGE COLLECTION(プレステージ・コレクション)からkatanaが復刻。当時のカラーラインナップにはなかった「マンゴータンゴ」カラーを採用。

写真右のギターがFender Katana

Fender Katanaのデザイン

Katanaのデザインは、当時マーケティングディレクターをしていたダン・スミス氏(CBS時代の副社長)が手掛けた。フェンダー・ジャパンが製造していたが、アメリカ市場向けのモデルであったため、日本ではあまり流通していなかった。

Fender Performer(パフォーマー)もKatanaと同時期に開発・発売された。ヘッドストックは、Katanaと同じく、先端が尖った二等辺三角形というフェンダーでは珍しい形状。

Fender Performer(フェンダー・パフォーマー)
Fender Performer(フェンダー・パフォーマー)Fender Performerとは Fender Performer(フェンダー・パフォーマー)は、フェンダーが1985〜1986年...

特徴的な三角形のヘッドは、1969〜1971年製造のFender Swingerですでに採用されていた。当時、MusicmasterDuo-Sonicのショートスケール用ネックが余っており、流用するためにヘッドを加工して三角形にしていたそうだ。

Fender Limited Swinger
Fender Swinger(フェンダー・スウィンガー)Fender Swingerとは Fender Swinger(フェンダー・スウィンガー)は、フェンダーが1969〜1971年に製造し...

Fender Katanaの特徴

  • ボディ
    刀を想起させるような鋭く尖ったVシェイプのボディは、過去にも現在にもなかった斬新なデザイン。1980年当時、隆盛を誇っていたHR(ハードロック)/HM(ヘビーメタル)シーン向けに企画された。
  • ネック
    メイプルネックのローズウッド指板。24.75インチスケールの22フレット仕様。
  • ヘッドストック
    Fender Swinger(1969〜1971年製造)やFender Performer(1985〜1986年製造)のような、先端が尖った二等辺三角形のヘッドストックを採用。Swingerのヘッドストックと似ているが、Katanaオリジナルの形状を採用している。トラスロッドアジャスターはヘッドストック側にある。
  • ピックアップ
    ハムバッキング・ピックアップを2基搭載。廉価版のSquier Katanaは1ピック・アップ仕様(リアにハムバッキング1基)。
  • コントロール/スイッチ
    1ボリューム、1トーン。廉価版のSquier Katanaは1ボリューム仕様でトーンコントロールがない。
  • トレモロユニット/ブリッジ
    フェンダー・ジャパンが開発したトレモロユニット・ブレードシューターを搭載。ブリッジは2-point System I。

Fender Katanaの試奏動画

オリジナル版のKatanaの試奏動画

Fender Custom Shop製のKatanaの解説動画(試奏はなし)。カスタムショップ・マスタービルダーのトッド・クラウス氏による解説

Squier版Katanaの試奏動画

Squier版Katanaのベースの試奏動画

OKAMOTO'Sのハマ・オカモト氏がSquier版Katanaを愛用。

ハマ•オカモトのシグネイチャーモデル「Hama Okamoto Fender Katana Bass」

2016年に発売されたハマ•オカモト氏のシグネイチャーベース「Hama Okamoto Precision Bass "#4"」に続き、第二弾モデル「Hama Okamoto Fender Katana Bass」が発売される。2021年に期間限定生産。価格は159,500円 (税込)。

Hama Okamoto Fender Katana Bass
Hama Okamoto Fender Katana Bass

ハマ・オカモト氏は、中学生のときにフェンダーに興味を持ち、図鑑や書籍でブランドの歴史や過去の生産モデルを調べている時にKATANAの存在を知ったという。

本シグネイチャーモデルでは、Squierブランドで販売されていたKATANAをFenderブランドで復刻。刀のように尖った三角形のヘッドストック、トレードマークであるブリッジカバーとピックガードも忠実に再現。

ピックアップはPure Vintage ʼ63 Precision Bass Pickupを搭載。ピックアップの形状は1、2弦側と3、4弦側に分かれたスプリットタイプ。

カラーはオリンピック・ホワイト、ブウック、シェル・ピンクの3つ。指板はローズウッドを使用。

Hama Okamoto Fender Katana Bassスペック

ボディ材:バスウッド
ネック材:メイプル
指板材:ローズウッド
ボディフィニッシュ:ポリエステル(グロス仕上げ)
ネックシェイプ:Uシェイプ
スケール:32インチ(813mm)
フレット数:20
ラディアス:7.25インチ(184.1mm)
ピックアップ:Pure Vintage '63 Split Single-Coil Precision Bass
カラー:オリンピック・ホワイト、ブラック、シェル・ピンク

ABOUT ME
稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
大学で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

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