ギターモデル

Epiphone Crestwood Custom(エピフォン・クレストウッド・カスタム)

Epiphone Crestwood Customとは

Crestwood Custom(クレストウッド・カスタム)は、Epiphone社が1958〜1970年に製造していたソリッドギターのモデル。

Epiphoneオリジナルのデザイン、スペックを持つモデルで、特徴的な左右対称のダブルカッタウェイの形状は、Coronet(コロネット)/1959年やWilshire P-90(ウィルシャー)/1959年といった同系統のモデルにも受け継がれている。

Epiphone Crestwood Customの歴史

  • 1958年
    Crestwoodのモデル名でリリース
  • 1959年
    改良を加え、Crestwood Customのモデル名の改称
  • 1963年
    3ピックアップ仕様のCrestwood DeLuxeをリリース
  • 1969年
    Crestwood DeLuxeが製造中止
  • 1970年
    Crestwood Customが製造中止
  • 2014年
    1962年モデルを復刻した50th Anniversary 1962 Crestwood Custom Reissueを販売
  • 2020年
    初期仕様を復刻したリイシュー版をリリース

Crestwood Customは、Epiphone初のエレクトリック・ソリッドギターとして開発された。1958年のリリース当初は「Crestwood」というモデル名だったが、若干の改良が加えられ翌1959年に「Crestwood Custom」に改名している。

生産時期によってヘッドストックの形状、ホーン(カッタウェイ)の形状、ピックガードの形状、コントロールの配置などが異なる。1961年までの初期モデルではヘッドストックにロゴ入りメタルプレートの通称・ビキニロゴを採用していた。

1963年には3ピックアップ仕様のCrestwood DeLuxe(クレストウッド・デラックス)をリリース。Crestwood DeLuxeは1969年に製造中止となり、翌1970年にCrestwood Customも製造中止となった。

画像左上の3ピックアップ仕様のモデルがCrestwood DeLuxe。

2014年に「Epiphone 50th Anniversary 1962 Crestwood Custom Reissue」として復刻。こちらは1962年仕様のリイシュー版。
Epiphone 50th Anniversary 1962 Crestwood Custom Reissue

2020年には初期モデルのCrestwood Customが復刻。こちらのリイシュー版ではビキニロゴやピックガードに貼られたEロゴも復刻している。
Epiphone-Crestwood-Custom

Epiphone Crestwood Customの特徴・スペック

  • ヘッドストック
    初期モデルのロゴはメタルプレート仕様の通称ビキニロゴを採用。ヘッドシェイプは左右対称の両側3連タイプが基本仕様であるが、片側6連タイプのモデルもある。
  • ボディ
    ボディ材はマホガニーを使用。カッタウェイは左右対称が基本仕様であるが、片側6連タイプやDeLuxeは左右非対称となっている。
  • ネック
    ネック材はマホガニー、指板材はローズウッド使用(DeLuxeはエボニー指板)。スケールは24.75インチ
  • ピックアップ
    オリジナルモデルはNew Yorker pickupsを2基搭載。
    DeLuxeはMini Humbuckerを3基搭載。
    2014年発売の1962年モデルリイシュー版はEpiphone Alnico Classic mini-humbuckerを2基搭載。
    2020年発売の初期モデルのリイシューではEpiphone PRO Mini Humbuckerを2基搭載。
  • ピックガード
    左右対称のバタフライ・ピックガードにEロゴが貼られている。ヘッドストックが片側3連のタイプとDeLuxeのピックガードは左右非対称のピックガードを採用。
  • トレモロ
    Epiphone Tremotone Vibratoを搭載。
  • カラー
    Cherry(チェリー)
    Black(ブラック)
    White(ホワイト)
    Sunset Yellow(サンセット・イエロー)
    California Coral(カリフォルニア・コーラル)
    Pacific Blue(パシフィック・ブルー)
Epiphone-PRO-1
ビキニロゴ(ビキニバッジ) ‐ Epiphone初期のロゴ入りメタルプレートの通称ビキニロゴとは ビキニロゴは、ギターブランド・Epiphone(エピフォン)の初期のヘッドストックに採用されていたロゴの通称。ロゴ入り...

Epiphone Crestwood Customの試奏動画

1962年製造のヴィンテージ「Crestwood Custom」

1962年仕様のリイシュー「Epiphone 50th Anniversary 1962 Crestwood Custom Reissue」

初期モデルのリイシュー「Epiphone Crestwood Custom」

ABOUT ME
稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

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