ギタークラフト

【7作目】ボディバインディング(溝掘り、接着):ギタークラフト学校日誌(320)

ギターボディのバインディング溝にバインディング材を当てて確認

前回はボディの外周加工をしました。
今回はボディにバインディングを貼るための加工をします。

↓前回作業

シンラインタイプのギターのボディのホーン部分のくびれをサンドペーパーで磨いているところ
【7作目】ボディ外周の成形:ギタークラフト学校日誌(319)前回はネックポケット周りの成形をしました。 今回はボディ外周の成形をします。 ↓前回作業 https://guitar-c...

外周加工が終わった状態です。ボディバインディングを貼るには、ボディの外周の形をしっかり作っておく必要があります。
テレキャスターシンラインタイプのギターボディ

ボディバインディングはトリマーにガイド付きのアタッチメントを取り付けて掘っていきます。いきなりボディに加工を施さず、まずは端材で試し堀りをします。
トリマーで試し掘り

溝は、バインディング材がわずかにはみ出るくらいの幅に設定します。触ると溝とバインディングの間に少し段差が感じられる程度のはみ出し具合です、
トリマーでギターのボディバインディングの溝を試し掘り

試し掘りで設定した幅のまま、ボディにバインディング溝を掘ります。
ギターボディにバインディング溝を掘る準備

ボディ外周にトリマーのガイドを当てて掘っていきます。
ギターボディにバインディング溝を少し掘った状態

幅が問題ないかバインディング材を当てて確認。バインディング材が溝からわずかに出るくらいの幅になっていればOK。
ギターボディのバインディング溝にバインディング材を当てて確認

溝の深さについて。今回は5mmのトップ材を貼っているので、トップ材が残らない位置まで掘ります。少し掘り進めて確認すると、まだトップ材のメイプルが残っているのが見えます。この状態でバインディング材を貼ると、メイプルが中途半端に見えてしまうので、バック材のマホガニーが見える位置まで深さを落とします。
ギターボディにバインディング溝を掘っているところ

深さを調整したところ、いい感じでマホガニー材が見える深さになりました。
ギターボディにバインディング溝を掘っているところ

カッタウェイ周りはネックポケットザグリがあってトリマーが落ちてしまうので、ポケット内に当て木を設置して掘りました。
ギターにボディバインディングを掘るためにネックポケットに当て木を設置

バインディング溝を掘り終わりました。
ギターボディにバインディング溝を掘り終わった状態

カッタウェイ周りは曲線がきつくて幅が他の箇所より狭い場合があります。目標の幅で掘れている箇所にコンパスを当てて幅を取り、その幅のまま幅が狭い箇所に罫書きをします。
ギターボディのバインディング溝にコンパスで罫書き

幅が狭い曲線部分は丸ノミで削って調整します。
ボディバインディング溝を丸ノミで掘っているところ

段差のある箇所は仕上げノミで削って調整します。
ボディバインディング溝を仕上げノミで掘っているところ

場所によっては叩きノミ(小)も使って調整します。
ボディバインディング溝を叩きノミ(小)で掘っているところ

パッドで調整する場合は、ゴムパッドではなく、ゴムを貼っていないパッドを使います。
ボディバインディング溝をゴムなしパッドで調整

ではバインディング材を貼ります。カッタウェイなど曲線がきつい箇所は、あらかじめドライヤーで温めて曲線の形に合わせておきます。こうして曲げておかないと接着時に剥がれてしまうので、バインディングはこの曲げの準備が大事です。
ギターボディにバインディング材を当ててドライヤーで温めて曲げているところ

今回のボディ形状では、この部分が最も曲線がきついので、しっかりドライヤーで温めて曲げておきます。完全には曲線には合わせられないですが、ある程度曲げておけば接着できます。ウエストの曲線部分はドライヤーで温めなくても
ギターボディにバインディング材を当ててドライヤーで温めて曲げているところ

ドライヤーでの曲げができたらマスキングテープで仮留めをします。ネックポケット周りは少しバインディング材がはみ出す長さにしておき、接着後に切ります。
ギターボディのバインディングの仮止め

ではバインディング材を貼ります。ボディバインディングは、セルボンという溶剤系接着材でバインディング材を溶かしてボディに密着させます。マスキングテープで隙間なく留めていくので、事前に準備しておきます。
ギターにボディバインディングを貼るための準備

溝とバインディング材の間にセルボンを流し込んで接着します。セルボンを塗布したら、バインディング材を少し付けたり離したりして、溝の底面までセルボンを行き渡らせます。
ギターボディの外周にセルボンでバインディング材を接着

セルボンが行き渡ったらマスキングテープで固定するのですが、ボディトップ側にセルボンがはみ出していると、溶けたバインディング材がボディトップ側に張り付いてしまうので、余分なセルボンはティッシュ等で拭き取っておきます。

マスキングテープは、バインディング材が溝に対して垂直の角度を保てるように貼ります。バインディング材はセルボンで溶けて柔らかくなっているので、マスキングテープを貼る時にボディの内側に力が偏ると傾いてしまうので、力を入れて過ぎないように注意。
ギターボディの外周にセルボンでバインディング材を接着

マスキングが終わりました。この状態で1日乾燥させます。
ギターボディにバインディング材を接着しているところ

こちらが1日乾燥させた状態。ネックポケット周りが少し浮いていますが、全体的に綺麗に貼れたと思います。浮いている箇所は後で金属用瞬間接着剤を流し込んで補習します。
ギターボディにバインディングを貼った状態

ABOUT ME
監修・執筆:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA大阪)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中(2023年〜現在)
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中


■愛器
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
J.W.BLACK Guitars JWB JP-T THINLINE
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst
Rittenhouse Guitars J-Master Sharwood Green Metallic
K.NTE Custom Guitar KNTE Mercedes Blue Metalic
Taylor 614ce-N(ナイロン弦バージョン)
CAT'S EYES CE-1200CF
所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder
ギタークラフトアカデミー第4作目:
Focus Point
ギタークラフトアカデミー第5作目:
Uroboros LP

■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

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株式会社ケタケタ
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