ギタークラフト

【5作目】着色の刃引き&バインディング着色:ギタークラフト学校日誌(261)

レスポールタイプのボディバインディングに乗った塗料をスクレイパーで削っているところ

前回は着色をしました。
今回は着色した部分とマスキングを剥がした部分との間の塗料の刃引きをします。
その後でバインディングに着色をします。

↓前回作業

レスポールタイプのギターのボディトップをシースルーレッドに着色
【5作目】着色(シースルーレッド):ギタークラフト学校日誌(259)前回はサンディングシーラー(中塗り&磨き)をしました。 今回は着色です。 ↓前回作業 https://guitar-con...

シースルーレッドに塗装して一日置いた状態です。
シースルーレッドに塗装したレスポールタイプのギター

バインディングに貼ったマスキングを剥がします。
レスポールタイプのギターボディに貼ったマスキングを剥がしているところ

マスキングを剥がし終わり、バインディングが見えました。
シースルーレッドに塗装したレスポールタイプのギター

シースルーレッドの着色がバインディング側にはみ出している部分があるので、それをスクレイパーで刃引いて境目のラインを綺麗にします。
シースルーレッドに塗装したレスポールタイプのギターのボディバインディング

スクレイパーを親指、人差し指、中指で覆うように軽く握り、親指を外周に添わせながら塗料を刃引いていきます。
親指の位置で外周から内側の距離を調整し、外周に沿って均等に刃引きできるようにするのがコツです。
レスポールタイプのボディバインディングに乗った塗料をスクレイパーで削っているところ

握り方はこんな感じ。
スクレイパーの持ち方

ボディ側の塗装を削らないように、外周からのスクレイパーの距離を微調整しながら削っていきます。
レスポールタイプのボディバインディングに乗った塗料をスクレイパーで削っているところ

シースルーレッドが剥がれてしまった箇所は赤のマジックで補修します。
シースルーレッドに塗装したレスポールタイプのギター

ラインに沿って塗りたいときはプラ板など柔軟性のあるものをボディの外周にあてたりします。
シースルーレッドに塗装したレスポールタイプのギター

カッタウェイとボディサイドの間も赤のマジックで補修。
カッタウェイのラインにプラ板をあてます。
レスポールタイプのギターのカッタウェイ部分

レスポールタイプのギターのカッタウェイ部分

ボディバインディングの刃引きができました。
シースルーレッドに塗装したレスポールタイプのギター

ヘッドバインディングも同じ手順で刃引きをしました。
レスポールタイプのギターのヘッド

今回、外セルはアイボリー、カスタムセルは白と黒で巻いたため、色の差が違和感が出てしまいました。
なので、カスタムセルは白を黄色で着色し、外セルのアイボリーに近づけます。

というわけで、バインディングに着色をするための準備をします。
外周に新聞紙を貼り、裏側に塗料が飛ばないように保護。
レスポールタイプのボディの外周にマスキング

続いて、外セルも塗料が乗らないように、外セルに5mmの細いマスキングを貼ります。
レスポールタイプのボディの外周にマスキング

こちらはバインディングに黄色の塗料を吹き終わった状態です。
今回は先生にやってもらいました。
トップにも黄色の塗料が乗りますが、今回はトップはマスキングなしでバインディングに吹き付け。
何周か黄色を吹き付けて、外セルのマスキングの一部を軽く剥がして色合いを確認しながら着色。
という流れでした。
レスポールタイプのボディバインディングを黄色で着色

ヘッドバインディングも同じ手順で、外セルにマスキングをし、カスタムセルを黄色で着色しました。
レスポールタイプのヘッドバインディングを黄色に着色

カスタムセルを黄色にしたことでヴィンテージ感が出ました。
バインディングの塗装が終わったレスポールタイプのギターボディ

ヘッドバインディングも外セルとカスタムセルで色合いが合っていい感じです。
バインディングの塗装が終わったレスポールタイプのギターヘッド

こちらが一日置いた状態です。
外セルにマスキングをしていましたが、どうしても外セルにも塗料が乗ってしまいます。
なので、外セルに乗った塗料をスクレイパーで刃引きします。
シースルーレッドに着色したレスポールタイプのギター

シースルーレッドに着色したレスポールタイプのボディバインディング

刃引きの要領は先程と同じです。
今回は外セルに乗った塗料だけ刃引くので、カスタムセルの塗料を剥がさないように注意。
レスポールタイプのボディバインディングに乗った塗料をスクレイパーで削っているところ

綺麗になりました。
レスポールタイプのボディバインディングに乗った塗料をスクレイパーで削り終わった状態

ヘッドに埋め込んだガラスのマスキングもついでに剥がしてしまいます。
レスポールタイプのギターヘッド

ガラス綺麗。
次回はトップコートです。
レスポールタイプのギターヘッド

ABOUT ME
稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

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