ギタークラフト

【4作目】ピックガード製作(ストラトタイプ):ギタークラフト学校日誌(224)

ギター用ピックガードに開ける穴の位置を罫書きした状態

今回はピックガード製作です。

↓前回作業

【4作目】ネックポケットの塗装マスキング剥がし、ネックセット:ギタークラフト学校日誌(220)

ギターボディのネックポケットに貼ったマスキングを剥が終えたところ
【4作目】ネックポケットの塗装マスキング剥がし、ネックセット:ギタークラフト学校日誌(220)今日はネックポケットに貼った塗装保護用のマスキングを剥がします。 ↓前回作業 https://guitar-concierg...

ピックガード板材から形を切り出すところから始めます。
ピックガード板材にマスキングテープを貼り、製図からピックガードの形を写します。
ストラトタイプのピックガードの形を罫書き

罫書きに沿ってミシンノコで外周を切り出しました。
ミシンノコで外周を切り出したギター用のピックガード

鉄ヤスリで外周を粗加工します。
ギター用のピックガードの外周を鉄ヤスリで削っているところ

ギター本体に合わせてみます。
粗加工なのでだいたい形が合っていればOK。
粗加工したギター用ピックガードをギター本体に合わせて確認しているところ

ただ、右側のホーンのあたりを削りすぎて不格好になってしまったので、苦肉の策、、、いや、柔軟な発想でピックガードの右側をぶった切って新しい形に作り直すことにしました。
赤色のラインがぶった切る箇所です。
ギター用ピックガードと製図をあわせているところ

思い切ってミシンノコでぶった切り。
ギター用のピックガード材をミシンノコで切断しているところ

ぶった切った箇所は隙間が空くように削りました。
曲線が納得できる出来でないですが、この形でいこうと思います。
ギター用のピックガードの形をギター本体に合わせて確認しているところ

外周の形ができたら、縁を斜めにするためのラインをコンパスで罫書きします。
ギター用のピックガードの外周のラインをコンパスで罫書きしているところ

鉄ヤスリで斜めに粗加工し、サンドペーパーで整えます(#800くらいまで)
ギター用のピックガードの外周の縁を鉄ヤスリで整えているところ

ピックガードの縁の加工の仕方は、3作目の日記で詳しく解説しています。

3作目のピックガード製作その3:ギタークラフト学校日誌(177)昨日からのピックガード製作の続きです。 https://guitar-concierge.jp/guitar-craft/diar...

次はピックアップ用の穴を開けます。
ピックガードの上からピックアップザグリの位置が見えないので、指板エンドからの距離を測って位置を決めます。
ギターの指板エンドからピックアップザグリまでの距離をスケールで測っているところ

ギターの指板エンドからピックガードのピックアップザグリまでの距離をスケールで測っているところ

ピックアップカバーの実寸で罫書きをします。
ギター用のピックガードにピックアップザグリの位置を罫書き

ギター用のピックガードにピックアップザグリの位置を罫書き

両端の半円はボール盤で加工するので、何Φかを確認します。
18mmなので、18Φのビットを使えばいいということですね。
ギター用のピックガードにピックアップザグリの罫書き

中心がずれるとピックアップ穴が傾いてしまうので、ビットをしっかりと中心に合わせます。
ギター用ピックガードのピックアップ用の穴をボール盤で加工しているところ

3シングルピックアップなので、6箇所の穴を開けます。
ギター用ピックガードのピックアップ用の穴をボール盤で加工しているところ

ピックアップザグリの角が見えてないのでOKでしょう。
ピックアップ用の穴を開けたギター用ピックガード

ミシンノコで削って穴同士をつなげます。
ギター用ピックガードに開けたピックアップ穴をミシンノコで加工しているところ

鉄ヤスリで形を整えます。
鉄ヤスリの角で半円の縁を削ってしまわないように、机の角をストッパーにして削ります。
ギター用ピックガードに開けたピックアップ穴を鉄ヤスリで整えているところ

ピックアップカバーをはめ込んで形を微調整します。
ピックアップカバーは同じタイプでも少しずつ形が異なるので、それぞれのポジションのカバーを決め、そのカバーの形に合わせて調整する必要があります。
ギター用のピックガードにピックアップカバーをはめ込んで確認しているところ

次はコントロールとスイッチの穴、ビス穴を開けます。
ボール盤で開けるので、まとめて罫書きします。
ギター用ピックガードに開ける穴の位置を罫書きした状態

ギター用のピックガードにボール盤でコントロールとスイッチの穴を開けているところ

スイッチはビス穴2箇所と、スイッチノブを差し込むための穴の経が異なるので注意。
ギター用のピックガードにボール盤でコントロールとスイッチの穴を開けたところ

スイッチノブを差し込む穴はミシンノコでつなげます。
ギター用のピックガードにスイッチ用の穴をミシンノコで開けているところ

ギター用のピックガードにスイッチ用の穴をミシンノコで開けているところ

スイッチノブの穴は狭いので削りにくいですが、スケールにサンドペーパーを貼り付けて削ると楽です。
ギター用のピックガードにスイッチ用の穴をサンドペーパーで磨いて整えているところ

とりあえず形はできました。
ギター用のピックガードの穴を開け終えたところ

うん、まあまあ、でしょうか。
自作のギター用のピックガード

ABOUT ME
稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
大学で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA)に入学
└ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を習得中
└ギター製作の経験をほぼ毎日日記で更新
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中
ESPギタークラフトアカデミーにて月3回プロギタリストによる演奏授業を受講

■愛機
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
Nashguitars S-57
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst

所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder


■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
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