ギタークラフト

【8作目:7弦ギター】ステンレスフレット打ち:ギタークラフト学校日誌(366)

7弦ギターのマルチスケール指板にステンレスフレットをフレットで埋め込んでいるところ

前回はフレットを打つ前のネックの加工をやりました。
今回はフレットを打っていきます。

↓前回作業

7弦ギター用のネックエンド部分
【8作目:7弦ギター】ネックの加工(フレット打ち前の加工):ギタークラフト学校日誌(365)前回はジリコテ指板をネックに接着しました。 今回はネックの加工です。 ↓前回作業 https://guitar-conci...

フレットを打つ前に指板すり合わせをします。
#240、#320のサンドペーパーで磨きます。
7弦ギター用の指板の表面をサンドペーパーで磨いているところ

#600のサンドペーパーで磨いて仕上げます。
指板すり合わせはここまでです。
7弦ギター用の指板の表面をサンドペーパーで磨いているところ

#600で磨くと指板表面の傷が細かくなって綺麗になりました。
指板すり合わせが完了した7弦ギター用の指板

ではフレットを打っていきます。
今回は一般的なニッケルシルバーフレットではなく、ステンレスフレットを使います。
ステンレスフレットはニッケルよりも耐久性が高く、ほとんどすり減ることがないと言われています。

1ロールのステンレスフレットを切り出して使います。
ステンレスフレット

ステンレスフレットは硬いので、HOSCOのステンレス対応フレットカッター(TL-FC28S)を使って切断します。
HOSCOのフレットニッパーでスレンレスフレットを切断

今作の指板はファンフレットで通常の指板よりもフレット溝が長いですが、長ささえ足りていれば通常の指板と同じようにフレット打ちできます。
ステンレスフレット

フレットタングの切断にはStewMacのDeluxe Fret Tang Nipperを使います。
値段はお高いですが、タングを綺麗に切断できます。

StewMac Deluxe Fret Tang Nipper

タングはフレット溝の内側1mmくらい短くなる長さで切ります。
フレットタングの長さも通常の指板に合わせる時と特に変わりはありません。
ステンレスフレット

喰い切りとニッパーでフレットの両端を挟んで軽く曲げ、準備完了です。
今回は400Rで指板の曲線がそんなに強くないので軽く曲げる程度で打ち込んでいきます。
7弦ギターのマルチスケール指板にステンレスフレットを打ち込む

今回はフレットプレスで埋め込んでいきます。
フレットの端を玄能で叩いて軽く埋め込んだ状態にしてからフレットプレスをします。
7弦ギターのマルチスケール指板にステンレスフレットを打ち込んでいるところ

ボール盤に400Rのカウルを装着し、上から押さえ込んでフレットを埋めていきます。
フレットプレスは真ん中からしっかり埋め込み、その後に両端をプレスします。
7弦ギターのマルチスケール指板にステンレスフレットをフレットで埋め込んでいるところ

フレットプレスでは完全に埋まらなかった箇所は玄能で叩いてしっかり埋め込みます。
7弦ギターのマルチスケール指板にステンレスフレットを打ち込んでいるところ

グリップ部分はボール盤のテーブルとの間に隙間があって力が逃げてしまうので、グリップの下に当て木を敷いてフレットプレスをします。
7弦ギターのマルチスケール指板にステンレスフレットをフレットで埋め込んでいるところ

全フレットが埋め込めたら600mmスケールを置いて埋まりきってない箇所がないか確認します。
埋まりきっていなければ玄能で叩いて埋める必要があります。
7弦ギターの指板のフレット上に600mmスケールをあててストレートになっているか確認

浮いている箇所はなかったのでフレットニッパーで飛び出た部分を切り落としていきます。
7弦ギターの指板のフレットの端をフレットニッパーで切断

鉄ヤスリ(中目)でフレットエッジのバリを削ります。
フレットエッジは30〜45度くらいになるように角度をつけながら削ります。
7弦ギターの指板のフレットの端をテスヤスリで削っているところ

鉄ヤスリ(油目)に変えて削り傷を細かくしていきます。
7弦ギターの指板のフレットの端をテスヤスリで削っているところ

フレット打ちが完了しました。
フレットを打ち終わった7弦ギターの指板

ABOUT ME
監修・執筆:ケンタトニック(稲垣健太)
ギター辞典、コード辞典、ボイトレ・音楽用語辞典の運営者
株式会社ケタケタの代表取締役

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA大阪)に入学し、ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を学ぶ
2026年3月 ESP GCA大阪校 マスタークラス課程を修了・卒業
→ギタークラフト製作日記
└ YouTubeでも投稿中

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。
[2026年4月〜]ESP GCA大阪校の技術講師として勤務
ギター製作の基礎から高度なリペア技術までを直接指導
ギタークラフトの知見を活かし、単なるユーザー目線ではない、技術者目線での教室選びを提案しています。


■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中


■愛器
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
J.W.BLACK Guitars JWB JP-T THINLINE
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst
Rittenhouse Guitars J-Master Sharwood Green Metallic
K.nyui Custom Guitar KNTE Mercedes Blue Metalic
Taylor 614ce-N(ナイロン弦バージョン)
CAT'S EYES CE-1200CF
所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder
ギタークラフトアカデミー第4作目:
Focus Point
ギタークラフトアカデミー第5作目:
Uroboros LP ギタークラフトアカデミー第6作目:
PB-5S

■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
運営者情報
ケンタトニック(ギタコンnote)

■著書
基本だけで終わりたくない人のギターコードブック: 4つのコードで対応力をつける
ギターコードを"覚える"から"見つける"に変えるコードトーンブック

■ギタコン運営会社
株式会社ケタケタ
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