前回はトラスロッド溝に埋め木を接着しました。
今回はカーボンロッドの埋め込みをします。
↓前回の作業
カーボンロッドは、カーボンファイバー(炭素繊維)で作られた棒で、ギターでは主にネックの補強材として使われます。
ロッド(rod)は「棒」という意味で、いわばカーボンロッドはただの棒です。
なので、トラスロッドと違って反りを調整する機能はありません。
カーボンは軽量なのに強度・剛性が高く、金属ではないため錆びないですし、熱にも強いという様々な特長があります。
ギターのネックにカーボンロッドを入れる目的は、ネック材の補強です。
補強といってもカーボンロッドも力を加えれば曲がるため、完全に反りを防ぐわけではありません。
ネックのねじれに対して強くしたり、ネックが反ったときにも素直に曲がるようにしたり、その効果はあくまでも補助的ものです。
木材はどうしても気候や気温などの環境の変化で狂いが生じてしまいます。
木材であるネックの狂いを最小限に押さえるのがカーボンロッドの役割です。
ギターでは角棒タイプのカーボンロッドがよく使われます。
今回使うのも角棒タイプのカーボンロッドです。
カーボンロッドは、トラスロッドの左右両側に埋め込みます。
埋め込む位置に決まりはないので、今回はネック外周とトラスロッドの中間くらいに埋め込むとします。
ネック外周から10mmの幅を取ります。


今回使うカーボンロッドの厚みは4mmです。
掘る幅はカーボンロッドの厚みに合わせて4mmにします。
側面が平行な板を2つ用意して掘るときの治具にします。

溝は深さ8mmで掘りました。
カーボンロッドの高さが5mmで、埋め木で蓋をする深さが3mmで合計8mmです。

次はカーボンロッド溝用の埋め木を作ります。
いつもトラスロッド溝を埋めるために使っている埋め木を半分に切ります。

エコノミーサンダーで切断面を整えます。
トラスロッド溝の埋め木と違ってアーチを作る必要がないので、平面に加工すればOKです。

溝に合うように幅を豆平鉋やスクレイパーで削ります。
トラスロッド溝用の埋め木と違い、接着後に動かすわけではないので、埋め木は必ずしも溝ぴったりでなくても大丈夫です。
カーボンロッド用の埋め木はあくまでも蓋をするだけの役割なので。

接着の準備が整いました。
カーボンロッドは木工用瞬間接着剤で接着します。

カーボンロッドを溝にはめ込んだら、その上からさらに木工用瞬間接着剤を塗布します。

カーボンロッドの上から埋め木で蓋をします。
木工用瞬間接着剤を塗布しているので、カーボンロッドと埋め木がしっかり密着します。

上から当て木をしてクランプで圧着します。
木工用ボンドと違って乾燥が早いですが、念のための一日この状態で置いておきます。

こちらが1日乾燥させた状態。
埋め木はしっかり密着しています。














