前回はネックグリップの粗加工をしました。
今回は指板を作っていきます。
↓前回作業
ギタリストの大村孝佳さんが学校に支給いただいたサティーネ指板を使わせてもらいます。
フレット溝は切ってあったので、この状態からスタート。
スケールを一応確認。
ロングスケールですね。
今回の指板は21フレット仕様。
最終フレットが22フレット。
22フレットの溝から2〜3mm残しで切断。
22フレットの溝が消えるまでエコノミーサンダーで削ります。
今回は先生にやってもらいました。
木口をエコノミーサンダーで削るのは難しいのですが、次回は自分でやってみたい。
指板幅を罫書きします。
幅の余白が多めだったのでミシンノコでざっくり切ります。
豆平鉋で罫書きの線の手前まで削ります。
スケールで直線になっているか確認。
罫書き線の手前まで削ったら、エコノミーサンダーで罫書き線ぴったりまで削ります。
これも先生にやってもらいました。
角度は約91度。
次はポジションマークを埋め込みます。
今回はドットポジションにします。
各フレット内で対角線を引き、交点を出します。
ドットポジはΦ6.5のビットで穴を開けます。
ドットポジションの厚みが約2mmなので、穴の深さは1,7〜1,8mmに設定。
ドットポジは木工用接着剤で接着します。
ドットポジを穴にはめ込んだら上から押さえて密着させます。
赤みがかったサティーネ指板に白のドットポジは合いますね。
1.7〜1.8mmの穴に対し、2.0mmの厚みのドットポジを埋め込むと少し飛び出すので、鉄ヤスリで削って高さを落とします。
指板に対して横傷がつくと取るのが大変なので、鉄ヤスリは縦方向に動かして削ります。
次は指板調整をします。
今回は305Rにします。
305Rの曲線がついたすり板で指板調整。
#150→#240→#320とサンドペーパーの番手を上げていきます。
指板の裏面をスケールで確認してみると、反っていますね。
すり板で指板の裏面を平面にします。
次はサイドポジションマークの埋め込みをします。
フレット溝の下部同士を直線で結び、その中点にサイドポジションマークを埋め込みます。
12フレットは直線を二等分し、それぞれ中点を取ります。
サイドポジションマークはΦ2ビットで深さ4mmの穴を開けます。
穴に木工用接着剤を流し込み、サイドポジションマークを押し込みます。
上から玄能で軽く叩いて穴の奥まで押し込みます。
はみ出た部分はニッパーで切断し、仕上げノミで平面にします。
小さいパッドで軽く調整。
これでサイドポジションマークの埋め込みができました。
