エレキギターやアコースティックギターのスチール弦を弾いていると、左手の指先に水ぶくれができてしまうことがあります。
特にギターを始めたばかりの初心者の頃に水ぶくれはできやすく、できてしまうと痛くて練習ができないというお悩みも多いかと思います。
この記事では、水ぶくれができたらどうするべきなのか、対処法や応急処置などについて解説したいと思います。
ギターで水ぶくれができる原因は?
練習し過ぎ?
水ぶくれができてしまう原因にはいくつかありますが、ギターの練習をしてできる場合は、弦と指との摩擦による炎症や損傷が主な原因となります。
指先の皮膚の膜の下に、組織の損傷によってにじみ出てきた液体が溜まって膨らみとなったものが水ぶくれです。
一言で言えばギターの練習のしすぎが原因と言えるでしょう。頑張って練習した証とも言えるかもしれませんね。
指先の痛みや水ぶくれができて、それが治って、を繰り返していくことで指先の皮膚も硬く強くなっていくので、初心者を脱する頃には水ぶくれもできなくなっていくはずです。
弾き方に原因有り?
無駄に力を入れすぎて摩擦が多くなっていたりなど、弾き方に問題があるというケースもあります。
初心者の方は特に、弦の押さえ方のコツがまだ身についておらず、とにかく強く弦を押さえようとしてしまう方も多いです。無駄に力が入り過ぎていると摩擦も大きくなり、水ぶくれの原因にもなります。
弾き方がどう悪いのかはケースバイケースの部分もあるので、誰かに見てもらって矯正してもらうのが一番。ギター教室に通えば、先生に自分の弾き方の問題を確認してもらい、正しい指導が受けられます。
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錆びた弦が原因かも
ギターのスチール弦は、ある程度の期間で劣化していきます。錆びた弦は新品のツルツルの弦と比べると当然摩擦も大きくなるため、水ぶくれの原因の一つにもなりうるでしょう。
通常の弦と比べてツルツルの状態を長く維持してくれるコーティング弦やステンレス弦を使用してみるのも良いかもしれません。


水ぶくれができてしまったら・早く治すには
まずはとにかく休息を
水ぶくれができてしまったら、まずはギターの練習は一旦ストップして、休息をとりましょう。
状態や個人差もありますが、水ぶくれが完治するまでにはだいたい一週間程度かかるとされています。
練習できなくて焦る気持ちもわかりますが、悪化してしまうとさらに長引くことになるので我慢するのが一番の近道です。
水ぶくれは潰さない方がいい?潰した方がいい?
水ぶくれができると、潰してしまいたい衝動にかられるのが人間というもの。しかし、水ぶくれで溜まる体液は傷を保護したり治癒を促進する働きがあるとされているため、潰さない方が早く治ると言われています。
また、潰してしまうと傷から菌が入り細菌感染のリスクが高まり、悪化してしまうケースもあるので、潰さない方が良いでしょう。
ライブ等でどうしてもギターを弾かなければいけない理由があり、水ぶくれがあると邪魔なので潰してしまいたいというケースもあるかと思います。そういった場合、皮膚科や形成外科で医師に診てもらったうえで水を抜いてもらうというのが最善です。病院に行く時間すらない場合は、可能な限り清潔な状態で潰すようにしましょう。
水ぶくれがあってもできる練習をしよう
休んだ方がいいのはわかっているんだけど、もっと練習したい!早くうまくなりたい!というギターが好きすぎる方も多いことでしょう。
左手を使わなくても、ギターの上達のためにできることはたくさんあるはずです。
例えば音楽理論を学んだり、メトロノームに合わせてリズム感を鍛えたり、右手だけでピッキングの練習をしたりなど、水ぶくれが治るまでにできる練習に取り組むのがおすすめです。

どうしても弾かなければいけない時には
水ぶくれができてしまった、あるいは潰してしまったけれど、ライブやバンド練習があるなど、どうしてもギターを弾かなければいけない場合もあるかと思います。
とりあえず絆創膏などを貼って保護できないかと考えるかもしれませんが、通常の絆創膏では厚くなってしまい、普段の練習時と感覚が変わってしまいますし、途中でズレたり剥がれたりする可能性も高いです。
応急処置として液体絆創膏などを使って傷の部分を保護すれば通常の絆創膏よりは邪魔にはなりませんが、こちらもやはりギターを弾くと皮膜が破れてしまうため長持ちさせるのは難しいでしょう。
