前回はスプリットコイル用のピックアップカバーの作成とピックアップザグリをしました。
今回はネックポケットのザグリを掘ります。
↓前回作業

ネックエンドの形は先に作っておき、その幅に合わせてネックポケットザグリを掘ります。
ネックにセンター確認治具を貼り、センターラインを合わせてネックポケットの位置を罫書きします。
ネックポケットの深さは16.5mmで設計してあるので、それよりも2〜3mm浅い深さで肉抜きします。
加工線は実線の真ん中から2mmの位置に引いています。
そして治具は加工線が隠れる位置に貼ります。
幅が広く掘ってしまうとネックを入れたときにガバガバになってしまうので、シビアに2mmきっちり取れているか確認。
治具のセッティングができたら、深さ0.5mmだけ掘り、ネックを合わせてみます。
写真ではわかりにくいですが、位置は問題なさそうなので、このまま掘り進めます。
今回はボディにガラスを埋め込むので、そのザグリを掘ります。
ザグリはブリッジ前面に少し潜り込ませるような形で掘るので、スケールエンドを出してブリッジの位置を罫書きします。

ネックポケットの横からブリッジの下までまっすぐに掘ります。
ブリッジはビス留めの位置を考慮しつつ、ガラスが少しブリッジ下に潜り込むような配置にします。
深さは5mm。
ガラスの厚みが約3mmで、その上にレジンを流し込むので+2mmで5mmにしました。

ネックポケットを掘るために残しておいた部分を切ってしまいます。

次はネックポケット周りの加工をします。
まずはセンター確認治具を貼ってネックとボディのセンターを合わせます。
この状態だとまだネックポケットには入らないので、ネックポケット側を削って調整します。
ネックポケットのどこがネックにあたっているのかを確認しながら、ペーパーで磨いて調整します。
ネックエンドのRをまだ作っていなかったので、そっちもやります。
ルーターで掘ったネックポケットの角が6Rなので、ネックエンドもそれに合わせます。

ネックポケットにはめてみるとまだ奥まで入っていないので、どこかあたっているようです。

ペンの先が示している2箇所があたっているようなので、そのあたりを削ります。
