ギグバッグとは
ギグバッグは、ギターやベースの持ち運び用ケースのこと。安価なソフトケースよりは衝撃に強く、ハードケースよりは持ち運びやすいものを「ギグバッグ」あるいは「ギグケース」と呼ぶことが多い。
「ギグ(Gig)」=「ライブ」であることから、ライブへ持っていく時に用いるケースを意味する。明確な定義はないようで、ハードケース以外のソフトケース全般をこう呼ぶことも少なくない。
一般的には、ギグバッグ=緩衝材などが使われ衝撃に強い工夫がされたソフトケースのことで、ペラペラな素材のソフトケースよりしっかりしたものを指す。ハードケースほどの堅牢性はないが、ある程度は衝撃に強く、持ち運びに適している。
「ギグ(Gig)」の解説はこちらの記事で。
クッション性の全く無い、最も安価なタイプの「ソフトケース」
樹脂製の合板で覆われている「セミハードケース」。
最も堅牢だが、背負ったりはできない「ハードケース」
これらのケースの中では、「ソフトケース」〜「セミハードケース」あたりの商品を「ギグバッグ」と呼ぶことが多いようだ。
FenderのGig Bag
Fenderでは、ギターやベース用のケースを「ギグバッグ」と「ケース」でカテゴリ分けしている。いわゆるハードケースが「ケース」で、それ以外のケースは全て「Gig Bag」という商品名で販売されている。
Fenderで最も安価なギグバッグ「FE405 Electric Gig Bag」。中には5mmのパッドが入っており、多少の衝撃からは守ってくれる。
最もグレードの高い「FE1225 Electric Gig Bag」。外装は1200デニールの破れにくいポリエステルで、中には衝撃に強い25mmの緩衝パッド、ボディを傷つけないマイクロファイバー素材が用いられており、持ち運びの際に大切な楽器をしっかり保護してくれる。
※デニール…繊度(繊維の太さ)の単位
ロッコーマンの「GIG BAG」
ロッコーマン株式会社が1972年に立ち上げたのが、ズバリ「GIG BAG」というブランド。「ギグバッグ」という呼び方の元祖ではないかとも言われている。