上もの(上モノ) とは
- 音楽用語における「上モノ」とは、バンドやマルチレコーディング(多重録音)において、ドラムやベースといったリズムセクションをアンサンブルの基部としたとき、その上に乗せるパートを指す。
- 歌唱(ボーカル)、弦楽器(ギター、ヴァイオリンなど)、管楽器(サックス、トランペットなど)が上モノにあたる。楽曲を支えるリズムセクションに対し、メロディなどで楽曲を彩るパートや音を上モノと呼ぶ。
- ギターやピアノにおいては、コードバッキング(コード演奏)のパートをリズムセクションとみなし、ギター・ソロやピアノ・ソロのパートを上モノとするなど、役割によって分ける場合もある。
- 「物」は漢字で表記せず、「上もの」や「上モノ」などひらがな又はカタカナで表記することが多い。上物(うわもの)と漢字で書いた場合は、不動産売買において土地の上にある建造物を指す言葉になるため、音楽用語としては「上もの」や「上モノ」と書くほうがよいだろう。
上モノの類似の音楽用語に「歌モノ」という言葉がある。こちらは歌(ボーカル)が入っている曲を指す。詳しくは以下の記事で解説。
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リズムセクションの定義については以下の記事で詳しく解説。
リズム隊 (リズムセクション ) とは:バンドにおいてリズムやビートを担当する楽器群リズム隊(リズムセクション)とは
リズム隊とは、音楽バンドやアンサンブルにおいて、リズムやビートの進行を担当する楽器群を指す。主にドラ...