声部(せいぶ)とは
- 【読み方】せいぶ
- 声部は、多声音楽(複数の声部から成る音楽)において、楽曲を構成する各旋律線を指す。
→多声音楽の解説 - 声部は「パート」とも呼び、旋律を織りなす声部を「メロディ・パート」、和声を織り成す声部を「ハーモニー・パート」というように呼ぶ。
- 複数人で演奏する際、または一人で複数の音を奏でる時に、それぞれの旋律線や和声を声部(パート)と呼ぶ。
- 声部(パート)は、ソプラノ、アルト、テノール、バスなど声域によって分ける、または高音部・低音部、主声部・副次声部などで分けられる。
- 声種(ソプラノ、アルト、テノール、バスなど)での分類以外に、音域が高い順に第1声部、第2声部、第3声部、第4声部と分類する呼び方もある。
- コーラスの場合、声部(パート)の数によって2声部、3声部、4声部…というように表現する。
- 合唱の場合は声部の数によって二部合唱、三部合唱、四部合唱…というように呼ぶ。
- 重唱の場合は声部の数によって、二重唱、三重唱、四重唱…というように呼ぶ。
外声と内声
外声(がいせい)
多声部楽曲における最高声部(最も高い声部)と最低声部(最も低い声部)を指す。混声四部合唱曲であれば、ソプラノとバスの声部が外声にあたる。
内声(ないせい)
多声部楽曲における外声以外の声部を指す。最高声部と最低声部との中間を埋める声部を内声という。混声四部合唱曲であれば、アルトとテノールの声部が内声にあたる。