カップリング曲とは
カップリング曲は、CDやアナログレコードのシングル盤のタイトル曲(表題曲)とは別に収録されている曲を指す。フィジカルリリースのシングル盤で2曲入りの場合、タイトル曲と別のもう1曲のほうをカップリング曲と呼ぶことが多い。
アナログレコードではタイトル曲をA面、カップリング曲をB面と呼ぶことが多く、CDでも同様の呼び方をすることもある。ただし、両A面シングルで2曲入りの場合、どちらもタイトル曲として扱われるため、カップリング曲とは呼ばない。
(両A面シングルの例:Mr.Children『掌/くるみ』)
クレジットされていない(ジャケットなどに楽曲名が書かれていない)曲は、「隠しトラック(シークレットトラック)」と呼ばれる。隠しトラックはカップリング曲ではなく、ボーナストラックのひとつに分類される。
カップリング曲の例
例えば、Mr.ChildrenのシングルCDの『innocent world』には『my confidence song』というカップリング曲が収録されている。1曲目の『innocent world』がこのCDのメインとなるタイトル曲で、『my confidence song』がカップリング曲である。
ただし、このシングルCDには3曲目に『innocent world (Instrumental Version)』が収録されているが、こちらはタイトル曲からボーカルの音源を省いたバージョンとなっており、こういったインストバージョンの曲はカップリング曲とは呼ばない。
タイトル曲はほとんどの場合がオリジナルアルバムに収録されるが、カップリング曲はオリジナルアルバムに収録されないことも多い。カップリング曲だけを集めたアルバム(カップリング集)が販売されることもある。
(カップリング集の例:Mr.Children『B-SIDE』、L'Arc~en~Cielの『Best Of L'Arc~en~Ciel C/W』)
カップリング曲の表記
シングル盤にカップリング曲が収録されている場合、「c/w」と書かれることがある。これは「coupled with」や「coupling with」の略で、カップリング曲であることを示している。
他にも、カップリング曲を「b/w」と表記している場合もある。これは「backed with」の略で、同じくカップリング曲であることを示している。
先に例として挙げた『innocent world』のシングルCDには、カップリング曲の『my confidence song』に「coupling with」と表記されている。
デジタル配信とカップリング曲の関係
CDやレコード盤といったフィジカルリリースのシングル盤にカップリング曲が収録される場合、デジタル配信でもカップリング曲がセットになっていることが多い。
一方、配信限定シングルなどデジタルのみリリースではカップリング曲はなく、タイトル曲単体で配信されることがほとんどである。