リズム隊 (リズムセクション ) とは:バンドにおいてリズムやビートを担当する楽器群

リズムセクション(リズム隊)− 音楽バンドにおいてリズムやビートを担当する楽器群

リズム隊(リズムセクション)とは

リズム隊とは、音楽バンドやアンサンブルにおいて、リズムやビートの進行を担当する楽器群を指す。主にドラムとベースの2つのパートを指す。楽曲を支えるリズムを刻むことを主とするパートをリズム隊と呼ぶ。

「リズムたい」の表記は複数あり、「リズム体」や「リズム帯」と書かれる場合もある。『リットーミュージック 最新音楽用語辞典』では、「リズム体」と表記されている。いずれの表記でも間違いではないが、「リズム隊」と表記されることが多い。

英語では「リズムセクション(Rhythm section)」と呼ぶ。
※音楽用語における「セクション」は、同一楽器や同一の役割を持つ楽器群を一括にする際の呼称。

Rhythm section:
The group of instruments in a band that provides the rhythmic and harmonic support. Typically, drums, bass, guitar, and/or a keyboard instrument.

【訳】
リズムセクション:
リズムとハーモニーのサポートを提供するバンド内の楽器のグループ。 通常、ドラム、ベース、ギター、または鍵盤楽器。

引用:The Berklee Contemporary Dictionary of Music

リズム隊に該当するパート(楽器)

どのパートをリズム隊(リズム同時に)と呼ぶかは音楽ジャンルやバンド編成よって異なる。ドラム以外の打楽器、たとえばパーカッションもリズム隊と呼ぶ。ジャンルやバンドの編成によってはリズムギターとピアノ(キーボード)も含めてリズム隊(と呼ぶ場合も。

ジャンルで言えば、ロックバンドではドラムとベースのみリズム隊(リズムセクション)とする場合が多い。ジャズのビッグバンドでは、ドラムとベースに加え、リズムギターやピアノをリズム隊(と呼ぶことも。ただし、ロックバンドでもギターとピアノを含めてリズム隊(と呼ぶ場合もあるので、アンサンブルや楽曲の編成にもよる。

※リズムギター:リズムを刻むバッキング(伴奏を弾くこと)を担当するパート。コードストロークやパワーコード、アルペジオといった奏法を主体とすることが多い。

ちなみに、管楽器を含むバンド編成の場合、トランペット、トロンボーンといった金管楽器群を「ブラスセクション」と呼ぶ。ホルンやチューバなどもブラスセクションに含まれる。ブラスセクションにサックスを加えた場合は「ホーンセクション」と呼ぶ。木管楽器であるサックスを含めて呼ぶ場合は「ホーンセクション」と呼ぶのが正しいが、サックスを含めて「ブラスセクション」と呼ぶこともある。

3リズム、4リズム

「3リズム(スリーリズム)」は、ドラム、ベース、ギターの3つの楽器で構成されるリズム隊の呼称。ギターのかわりにピアノ(キーボード)が入る場合も。

「4リズム(フォーリズム)」は、ドラム、ベース、ギター、ピアノ(キーボード)の4つの楽器で構成されるリズム隊の呼称。

バンドやマルチレコーディングにおいて、リズム隊(リズムセクション)の上に乗せるパート、歌唱(ボーカル)、弦楽器(ギター、ヴァイオリンなど)、管楽器(サックス、トランペットなど)を「上モノ」と呼ぶ。「上モノ」については以下の記事で詳しく解説。

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