スーパーストラト(ディンキータイプ)とは
「スーパーストラト」は、Fenderのストラトキャスターを一回り小さくしたスリムなストラトタイプの総称。「ディンキータイプ」とも言われる。
1980年代のハードロック/ヘヴィメタル人気に伴い、ルックスや演奏のしやすさ、ハイゲインへの対応などを求めた新しいスタイルのストラトとして多くのメーカーから発売された。
スーパーストラトの特徴
ストラトキャスターよりもスリムなボディが最大の特徴だが、ボディの小ささもモデルによって異なる。ボディ全体をスリムにしたモデルもあれば、カッタウェイ部分だけを大きく取ったものなど様々な形状が見られる。
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ボディサイズ
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ハムバッカーの搭載3シングルのストラトよりもパワフルなトーンを得るために、ハムバッカーを搭載したモデルが多いのも特徴。レイアウトは2HやSSH、HSHなどモデルによって様々。コイルタップを搭載して幅広いトーンに対応したモデルも多く見られる。
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トレモロユニットスーパーストラトでは、フロイドローズをはじめとしたロック式トレモロユニットを搭載したモデルが主流となっている。
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フレット数21フレットの伝統的なストラトキャスターと比べて、スーパーストラトでは24フレットや22フレットなど、より音域を広くしたモデルが多く見られる。
ディンキータイプとは・由来
「ディンキー」はもともと、シャーベルから発表されていたモデルの名称。伝統的なストラトタイプのシェイプを小さくし、フロイドローズを搭載するなど、当時のハードロックやヘヴィメタルの流行に合わせたモデルが「ディンキー」であった。「ディンキー(Dinky)」は英語で「小さい」「小さくてかわいい」といった意味がある。
その後シャーベルの兄弟ブランドであるジャクソンから発売された「ディンキー」が、スーパーストラトの代表的なモデルであったため、スーパーストラトは「ディンキータイプ」とも呼ばれるようになった。
スーパーストラトタイプのギター
スーパーストラト(ディンキー)タイプのギターは、様々なメーカーから発売されている。
Ibanez
Ibanezの代表的な機種『RG』シリーズもスーパーストラトタイプ。
SCHECTER
シェクターのダイヤモンドシリーズ。
YAMAHA
ヤマハの定番モデルである『パシフィカ』もスーパーストラトタイプの一つ。
Suhr
Suhrの場合、『Classic』シリーズが伝統的なストラトタイプであるのに対し、『Standard』シリーズがスーパーストラトタイプとなっている。
これら以外にも多くのメーカーから様々な工夫が凝らされたスーパーストラトタイプのギターが発売されている。