Martin Backpacker(バックパッカー)とは
Backpacker(バックパッカー)は、世界的なアコースティックギターメーカーであるMartin(マーティン)から発売されているトラベル用アコースティックギター。独特なコンパクトサイズのシェイプは、その名の通りギターを背負って旅をする人のために作られている。
バックパッカーは1992年に、端材(ギターを作る際に出る余りの木材)を有効活用するという目的から始まり、旅先へと持っていけるというコンセプトで作られたトラベルギター。発売当時にはデザイン賞も受賞したというその独特な形状は、現在においても他に類を見ないオンリーワンなシェイプとなっている。
スリムなボディでありながらもサウンドホールがあり、マーティンらしいサウンドを意外と大きな音量で奏でることができる。
バックパッカーのスペック
- トップ材:シトカスプルース単板
- サイド・バック材:トーンウッド単板
- ネック材:セレクト・ハードウッド
- 指板・ブリッジ材:リッチライト
- スケール:24インチ(約610mm)
- ナット幅:1 15/16"(約49mm)
- フレット数:15
- 全長:910mm
- ボディ厚み:50mm
- 重量:約1.2kg
宇宙に旅立ったギター
バックカッカーは、1994年にNASAの宇宙飛行士ピエール・トゥオットによって、宇宙でも演奏されたギターとしても知られている。この時のバックパッカーは、宇宙用にカスタマイズされており、フレット数が8までしかない。
25周年モデル
2017年には誕生25周年を記念した特別モデルも発売された。サペリ材(別名:サペリマホガニー)を使用した茶褐色のボディが印象的。ペグやナットもそれに合わせブラックのものが使われている。
トラベルギターの代名詞!バックパッカーの25周年記念モデルが入荷しました!極少入荷ですので、お早めにどうぞ!【https://t.co/Il6gWNEV7K】 pic.twitter.com/jZTaegLOLI
— イケベ楽器楽天ショップ (@ikebe_rakuten) March 25, 2017
ナイロン弦モデル
バックパッカーにはナイロン弦のモデル『CLASSICAL BACKPACKER(クラシカル・バックパッカー)』も存在している。記事執筆時点(2021年1月)では、Martin公式サイトのラインナップには掲載されていない。