ギタークラフト

【7作目】ナット溝の成形、ナット接着:ギタークラフト学校日誌(326)

ギターのナット溝にカーボンナットをはめようとしているところ

前回はネックの成形をしました。
今回はナット接着まで進めます。

↓前回作業

ローステッドフレイムメイプルネックのボリュートを小刀で成形
【7作目】ネックの成形:ギタークラフト学校日誌(325)前回はボディの記事調整(#240、#320)をしました。 今回はネックの成形です。 ↓前回作業 https://guita...

ナット接着をする前に、フレットサイドの溝を埋めるのを忘れていたので、先にやってしまいます。
サティーネ指板の端材を鉄ヤスリで削って粉にし、エポキシに混ぜます。
サティーネ指板のフレットサイドをエポキシで埋めているところ

メイプルネックに付着しないように、指板材との間にマスキングテープを貼って保護します。
エポキシは乾燥すると容量が減るので、少しこんもりするくらい盛っておきます。
塗り終わったら1日置いてエポキシを乾燥させます。
サティーネ指板のフレットサイドをエポキシで埋めているところ

こちらが1日乾燥させた状態。
しっかり硬まっています。
サティーネ指板のフレットサイドをエポキシで埋めて1日乾燥させた状態

仕上げノミではみ出たエポキシを削り落とします。
サティーネ指板のフレットサイドのエポキシを仕上げノミで削っているところ

#320のサンドペーパーで磨いて馴染ませます。
サティーネ指板のサイドを#320のサンドペーパーで磨いているところ

サティーネ指板のサイドを#320のサンドペーパーで磨いた状態

ではナット接着をします。
まずはナット溝の状態をチェック。
150mmスケールをあてて平面になっているか確認します。
ギターのナット溝が平面か150mmスケールで確認

傾きがあったので、ノギスで深さを測ります。
6弦側は3mm。
段差ヘッドのナット溝の深さは3mmなので、こちら側はOK。
ギターのナット溝の高さをノギスで測定

1弦側は2.5mm。
6弦側と比べると0.5mmほど浅いですね。
ギターのナット溝の高さをノギスで測定

3mm幅のマイクロチゼルで1弦側を深さ3mmまで削ります。
ギターのナット溝を3mm幅のマイクロチゼルで削っているところ

溝の際が段差が残ることが多いので、150mmスケールを溝の壁側に寄せて差し込みます。
スケールを差し込むと段差がある感覚がありました。
ギターのナット溝の状態を150mmスケールで確認

溝の際の段差は仕上げノミを垂直に入れて削り落とします。
ギターのナット溝の段差を仕上げノミで削っているところ

ヘッドの傾斜とナット溝の間にある部分は3mmで作ります。
ノギスで測るとほぼ3mmだったのでこの部分はOK。
ギターのナット溝の横の段差の幅をノギスで計測

次はナットを加工します。
今回はカーボンナットを使います。
ナットの幅は43mm。
ミシンノコで余分な部分をざっくり切断します。
ギター用のカーボンナットをミシンノコで切断

#150のサンドペーパーでナット溝にハマるように成形します。
#150のサンドペーパーでギター用のカーボンナットを成形

カーボンナットの粉は指板やネック材に付くと取れにくいので、ナット溝の周りをマスキングテープで保護します。
ギターのナット溝にカーボンナットをはめようとしているところ

ナット溝にハマりました。
次は指板のRに合わせてナットの上面を削ります。
6弦側は指板トップ面から3mm、1弦側は指板トップ面から2mmの高さを取ります。
シャーペンを寝かせた状態で1フレットに置き、6弦側3mmから1弦2mmに向かって横方向に動かすとRの形に罫書きができます。
青色の部分が罫書きした箇所です。
ギターのナット溝にカーボンナットをはめ込んだところ

エコノミーサンダーでRの罫書きの手前まで削ります。
エコノミーサンダーでギター用のカーボンナットを削っているところ

#150のサンドペーパーで罫書きの線まで削りました。
150mmスケールで確認するとだいたい3mmです。
ギターのネックのナット溝にはめ込んだカーボンナットの6弦側の高さを150mmスケールで計測

1弦側はだいたい2mm。
ギターのネックのナット溝にはめ込んだカーボンナットの1弦側の高さを150mmスケールで計測

ナットを接着します。
木工用瞬間接着剤をナット溝の底面に3箇所塗布します。
ギターのナット溝に木工用瞬間接着剤を塗布

ナットを押し込んで接着。
ナット溝は塗装が終わった後で作るので、この時点ではこれで完了です。
ギターのナット溝にカーボンナットを接着

ABOUT ME
監修・執筆:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

音楽関係の仕事の経験、ギター製作の経験、音楽教室に通った実体験をもとに、音楽に役立つ情報を発信。

■音楽歴
中学2年生の時にギターを始める
高校1年生の時にドラムを始める
関西外国語大学外国語で軽音楽部に所属し、ボーカル、ギター、ベース、ドラムを演奏
39歳からボイトレに通い始める
42歳でギタークラフトを始める
└2023年4月にギタークラフトの専門学校・ESPギタークラフトアカデミー大阪校(GCA大阪)に入学し、ギター製作やリペアの専門技術・専門知識を学ぶ
2026年4月 ESP GCA大阪校 マスタークラス課程を修了・卒業
ギタークラフト製作日記

■音楽関連の仕事歴
[2006〜2009年]
大手CD・レコード販売店でロック、ジャズの仕入・販売を担当。
[2011年〜]
フリーランスのWebライター・Webディレクターとして開業。
大手音楽教室からの委託でボイトレサイトの運営、ボイトレ記事の執筆・編集に携わる。

■音楽教室の通い歴
[1995〜2000年まで]
某大手ギター教室に通う
[1997〜2002年まで]
某大手ドラム教室に通う
[2020年〜現在]
某大手音楽教室のボイトレ・話し方コースに通い中


■愛器
Stilblu #036 / #039 /#099
g'7 special(g7-TLT Type 2S)
J.W.BLACK Guitars JWB JP-T THINLINE
Tom Anderson(Drop Top Classic -Deep Tobacco Fade)
TMG Gatton Thinline
Fender Custom Shop 1956 Stratocaster NOS
Gibson USA Exclusive Model / Les Paul Standard 60s Honey Lemon Burst
Rittenhouse Guitars J-Master Sharwood Green Metallic
K.nyui Custom Guitar KNTE Mercedes Blue Metalic
Taylor 614ce-N(ナイロン弦バージョン)
CAT'S EYES CE-1200CF
所有ギター一覧

■製作したギター
ギタークラフトアカデミー第1作目:
ポリゴンライン
ギタークラフトアカデミー第2作目:
Stand-Alone
ギタークラフトアカデミー第3作目:
Thin-Marauder
ギタークラフトアカデミー第4作目:
Focus Point
ギタークラフトアカデミー第5作目:
Uroboros LP

■好きなバンド
U2、Sigur Ros、THE 1975、Mr.Children、the band apart、くるり、SIAM SHADE、VAN HALEN

■ブログ
運営者情報

■ギタコン運営会社
株式会社ケタケタ
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