ナット/ブリッジ潤滑剤とは
ナットの溝等のパーツは、長く使っていると汚れや弦のサビなどが溜まっていき、チューニングの安定性やサスティーンの伸び、ビビリの発生源などの不具合につながってしまう。定期的にメンテナンスをして、そういった問題を解決する必要がある。
潤滑剤は、ナットやブリッジ、あるいはストリングポストなど、主に弦と各パーツが触れる部分に塗布することで滑りを良くし、チューニングの安定性を向上させるために用いるメンテナンス・アイテム。
おすすめナット/ブリッジ潤滑剤
Freedom Custom Guitar SP-P-08
F.C.G.R.から発売されている潤滑剤。グリスタイプとなっており、液状タイプでは垂れて流れ落ちてしまうような部分に向いている。珪石という鉱石を主材料としたシリコーンで作られている。
Freedom Custom Guitar SP-P-09
こちらもF.C.G.R.から発売されている潤滑剤。こちらは液状タイプとなっており、付属しているハケで塗ることができ、グリスタイプだと塗りにくい場所に適している。ナット等の細い隙間にはこちらが向いている。
BIGBENDS Nut Sauce Lil-Luber
世界初のギター器用潤滑剤と言われる、BIGBENDS(ビッグベンズ)の「ナットソース」。グラファイトとテフロンが主原料で粘性があり、長時間効果を維持できる。注射器タイプなので、ピンポイントで使いやすい。
MUSIC NOMAD MN106
様々なメンテナンスグッズを発売しているMUSIC NOMADの「チューニングサポートリキッド」。チューブタイプだが、ナットの溝など狭いところに塗るためのアタッチメントも付属している。こちらはシリコン不使用。
鉛筆
お金をかけずに潤滑剤と同様の効果を得る方法として昔から用いられているのが、ナットの溝に鉛筆を塗り込むというもの。プロのギタリストでもこの方法をとっている人もいるほど効果のほどは確かで、鉛筆一本あればできることからコスパは最強。
鉛筆が効果的なのは、鉛筆に含まれる「黒鉛(グラファイト)」が潤滑剤の役割を果たしてくれるから。逆に言えば黒鉛の含まれない鉛筆では効果が無い。鉛筆を使うデメリットとして、ナットが黒くなってしまうというルックス上の難点があるが、だからといって黒鉛の含まれていない色鉛筆等を使うと効果がないので注意。
ナット/ブリッジ潤滑剤の使い方
ナットやブリッジに潤滑剤を使用する際には、まず弦を取り外す必要がある。弦を緩めて使用しても良いが、弦交換の際に行うのが効率的でオススメ。弦を外したらいきなり潤滑剤を塗布するのではなく、まずは溝に溜まった汚れをしっかり落とそう。使わなくなった歯ブラシなどを使うと狭い溝の汚れも落としやすい。
潤滑剤は少量を必要な部分だけに塗布するのがポイント。はみ出してしまったり、不要な部分に付着した分はしっかり拭き取っておこう。
Freedom Custom Guitar「SP-P-08」 「SP-P-09」使い方動画