ギター用語

ネック痩せ − 乾燥によってフレットが飛び出してしまう状態

ネックやせ
ギタコン運営者:稲垣健太
執筆者:稲垣 健太(ケンタトニック)
ギター歴25年 ドラム歴10年
ヤマハ音楽教室のアコースティックギターコースに5年、ドラムコースに5年に通う。シアーミュージックのボイトレに4年、話し方コースに3年通う。2023年からESPギタークラフトアカデミーでギター製作の技術を学ぶ。2026年より同校のアシスタント講師として勤務。日々プロ視点で楽器の構造やメンテナンスに携わる。これらの知見を活かし、単なるユーザー目線ではない「技術者・指導者目線」での教室選びを提案しています。
ギター製作風景はYouTubeで公開中→@GuitarConcierge

ネック痩せとは

ネック痩せは、乾燥によってネック材や指板材が収縮してしまい、フレットの端が指板から飛び出してしまう状態のこと。ひどい状態になると演奏時に引っかかり、指を怪我する場合もある。「フレットバリ」などと呼ばれることも。

ネック痩せの原因

基本的にギターやベースに使われる木材はシーズニングという工程によって水分を抜き、含水率が調節された状態になってから使用される。しかし、いかに長期間をかけてシーズニングが行われた木材であっても、完璧に湿度の影響を受けなくさせることは不可能で、多くのギタリストは湿度を管理して楽器を守る必要がある。特に日本の気候は、湿度の変化も大きい。

冬場になると空気は乾燥しやすく、木材も同様に乾燥が進み、水分を失ったネックや指板は縮んでしまう。その一方で金属製であるフレットは湿度で形状が変化することはないため、縮んだネックからフレットが飛び出してしまうという現象が起きる。これがネック痩せ。

指板とネックの木材が異なる場合、収縮率も異なることから、ネックと指板材に段差が付いてしまったり、指板が剥がれてしまうといったトラブルになる場合もある。

ネック痩せの対処、予防

ネック痩せは乾燥が原因なので、それを解消することで対処、予防ができる。つまりは加湿器などを用いて湿度を管理するか、あるいは湿度の上がる夏場になれば自然と元に戻っていくと考えられる。

演奏に支障があり夏場まで待てない、すぐになんとかしたいという場合には、フレットの端を削って、痩せたネックに合わせていくことになる。やすりやサンドペーパーで削っていく作業になるが、指板を削ってしまうような危険もあるため、リペアショップなどに依頼するのが無難。

フレットを削った場合など、夏場になって湿度が高まると、今度は逆にネックが太って指板の方がフレットの端よりも外に出る場合もある。この状態からは修正のしようがないのと、演奏には支障が出ないため特に気になるようでなければ放置しても問題ない

参考:エレクトリック・ギター・メカニズム

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タケ
ギター辞典コード辞典ボイトレ・音楽用語辞典の運営者。

ギター歴23年。

愛器:Gibson Les Paul Custom、Black Cloud Aging Label #022、Stilblu #100、Legator Ninja N7FX

日々、ギターのお勉強中。