ポプラとは
ポプラは、エレキギター/ベースのボディやボディトップ材として用いられる木材。非常に柔らかく軽いのが特徴。ヨーロッパポプラやアメリカポプラなど様々な品種が北半球に広く分布している。
安価なギターに用いられることが多いが、バール杢が出ることからハイエンドギターのトップ材として用いられることも増えている。
ポプラの特徴
- 低価格帯ギターのボディ材に
- バール杢が出やすい
- アルダーに近いサウンド
- テックウッドにも使われる
低価格帯ギターのボディ材に
ポプラは世界中で見られる木で手に入りやすいことや、非常に柔らかく加工性が高いことなどから安価な木材となっており、低価格帯のギターのボディ材として用いられることが多い。
バール杢が出やすい
エキゾチックなバール杢が出やすいことから、トップ材としての需要も多い。木にできた瘤によって生じるバール杢は、メイプルやウォルナットなど他の材でも見られるが、バール杢が出る木材の中でもポプラは安価で手に入るので、低価格帯のモデルでも個性が出しやすく人気も高まっている。
アルダーに近いサウンド
柔らかく軽量な木材で、明るく軽いサウンドが特徴。アルダーに似たサウンド特性を持っていることから、その代替材として安価なストラトタイプやテレキャスタイプのモデルに採用されることが多い。
テックウッドにも使われる
安価な木材を接着剤で張り合わせて作る積層材の「テックウッド」の材として、ポプラが多く用いられている。ポプラ自体は柔らかい木材であるが、硬質な接着剤で何層にも重ねることで十分な強度となり、指板材として使われている。
ポプラを使ったギター
Squier Affinity/Bullet
Fenderの低価格帯ブランドSquierの『Affinity』シリーズや『Bullet』シリーズではボディ材としてポプラが使われている。いずれも3万円以下で買える初心者向けシリーズ。
Ibanez Gioシリーズ
Ibanezのエントリー層向けモデル『Gio』シリーズもボディ材にはポプラが用いられている。
1万円台で買えるGRX40
同じGioシリーズの7弦ギターGRG7221QAは、トップ材にはキルトメイプルを用いているが、バック材にポプラを使ってコストを抑えている
Bacchus Universeシリーズ
BacchusのUniverse Seriesでは、バール杢の出たポプラをトップ材として使っている。入門クラスの価格帯ながら、1本1本杢目が違うので選ぶ楽しみもあり、個性を出しやすい。
レスポールタイプのBLP-BP/R。トップにはバールポプラ、バック材にはマホガニーが使われている。
テレキャスタイプのTACTICS-BP/R。こちらはバールポプラのトップ材に、バック材も同じくポプラとなっている。
ESP SNAPPER-CTM Poplar Burl
トップ材としてのバール・ポプラは、低価格帯だけでなくハイエンドなモデルにも用いられている。ESPの『SNAPPER-CTM Poplar Burl』は、バール杢を活かしたダイナミックなカラーリングが特徴的。バック材はスワンプ・アッシュとなっている。